目がまわるほどの祝福。(その2 ~ディズニー・ハーモニー・イン・カラー など)
(…その1から続く)12:08。東京ディズニーランドステーション駅舎下での保安検査を経て正面のゲートを入り、パークに再入園。朝方のハッピーエントリーの際はあまりよく見ることができなかったワールドバザール入口のデコレーションをあっちからこっちからと眺めて記念写真を撮影しました。12:15。ガーランド翻るワールドバザールへ。DPA(ディズニー・プレミアアクセス)を購入済のパレード「ディズニー・ハーモニー・イン・カラー」の鑑賞席への入場時刻は13:15~13:50とのことでしたので、あと1時間半ほどの間をどう過ごすか考えました。公式アプリでアトラクションの待ち時間情報などを見て、パレードルートからそんなに離れていないアドベンチャーランド方面へ行くことに。12:25。「カリブの海賊」の前を通り過ぎ、ロイヤルストリートのショップなどを軽く流して「ウエスタンリバー鉄道」へ。待ち時間は10~15分とのことで待ち列は駅舎の上に収まっていました。今はこちらのアトラクションも40周年バージョンになっているのですね~どの列車も色とりどりのガーランドで飾られていました。ほぼ案内通りの待ち時間でミズーリ号に乗車。シーでもそうですが、私は基本的に鉄道や船などのアトラクションに乗って景色を眺めて過ごすのが好きなので、アメリカ河沿いの雄大な景色を見て回ることができてたいへん楽しかったです。13:00。ウェスタンランドから離れプラザへ。オムニバスが走っているのを見て「乗りたい!」と思い乗り場に行ってみたのですが、「パレード準備のため これから運行を一時休止します」」とのこと。(13:03頃。)ウェスタンリバー鉄道に行く前に先にこちらへ来れば良かったですねえ。記念に写真だけ撮影させていただきました。13:10。夫が「スターツアーズ」へ行きたいと言ったのですが、待ち時間は短いものの(この時5分待ちでした)中でシステムトラブルでもあって出てこられなくなったらパレードの開始に間に合わないかもしれないので 所要時間の長い複雑なアトラクションに行くのはやめにして、とりあえずワールドバザールへ。日差しを避けてショップを見たり、東京ディズニーランドバンドの演奏を楽しんだりしてしばらく過ごしました。13:40。パレードの「ディズニー・プレミアアクセス」鑑賞エリア入場口へ。スマートフォンにバーコードを表示させひとりひとり読み取ってからの入場なので、長い列ができていました。13:50。指定された鑑賞場所(Aエリア最前列)に落ち着きました。腰をおろすと目の前の景色はこんな感じ。この時点では、周囲の鑑賞席はまだ殆ど空いていて誰もおらず、「皆さん結構ギリギリにいらっしゃるんだなあ」と思いました。14:00。ファンタジーランドをパレードがスタートする時刻ですが、私達の周りの鑑賞席最前列はまだ空きが目立つ状況。数分後、キャストさんが注意事項などのアナウンスを終える頃になってようやく最前列のゲストが揃った感じでした。14:09くらい。鑑賞席周辺のスピーカーからパレードの音楽が流れ始めました。パレードの先頭がプラザに近づいてきたのかな~? と思って少しワクワク。周囲では手拍子を始める方も。14:11。左手方向 遠くの木々の間からパレードの先頭フロートが見えてきました。ティンカーベルなんですね!14:13。パレードを率いるカラフルな衣装のダンサーさん達が目の前にやってきました。ダンサーさんの出演を伴うパレードがディズニーランドで行われるのは3年と1か月半ぶりとのことです。復活おめでとう!いろいろなものがこの場所に戻ってきて、40周年を迎えることができて。ほんとうに良かったね~ おめでとう~ という晴れ晴れとした気持ちでやたらと旗を振ってパレードを見上げていたら、通り過ぎていくダンサーさん達から次々と「ハッピーバースデー!」と逆におめでとうコールをいただいてしまい(シール貼っていたので)、恐縮してしまいましたよー14:27。プリンス&プリンセスとその従者の皆さんの後に、ミッキーとミニーが乗ったフロートが見えてきました。大きな「40」のマークがついた、アントニ・ガウディの作品を彷彿とさせる少々奇妙な感じもするデザインの 鮮やかなモザイク調のフロート。パレード本編の最後のフロートになると思われます。このフロート後方にはプルートやドナルドなどのキャラクターも多数同乗していました。14:30。ミッキーの乗るフロートが目の前を完全に通り過ぎ、その後ろをキャラクター達やダンサーさんが歩いて通り過ぎ、パレードの終了を知らせるキャストさんの一団がルートを通り過ぎていきました。笑い過ぎてなんだかとても幸せな気持ちになってしまい、最後のほうは写真もあまり撮らずにただただじーっと観てしまいました。ディズニーランドの昼間のパレードをルート沿いの最前列で観たのはおそらく20年以上ぶりなんじゃないかと思います。昼間のパレードをこんな良い場所で観られるなんてことは もうこの先は無いかもしれません。ディズニーランド開園から40年が経った今、歳を重ねた私達の前にディズニー・プレミアアクセスがあって良かった、ハッピーエントリーというサービスがあって良かった、と 素直に思いました。14:34。立ち上がって足元の席番号をカメラに収め、パレードルートを離れました。14:39。夫が行きたがっていた「スターツアーズ」へ。(なぜか夫はこのアトラクションが好きらしいです。)待ち時間は5分との案内でしたが、このアトラクションの「待ち時間5分」は「待ち時間無し」と実質的には同じ、「同義語」のようなものです。建物内のスロープを歩いて、一度も立ち止まることなく乗り場まで行くことができました。15:00。「コズミックエンカウンター」などを見た後、PSを入れてあったワールドバザールの「れすとらん北斎」店頭に行ってみましたが、「お待ちいただくじゅうぶんな場所がないので予約時刻になったらいらしてください」とのこと。少し早すぎましたね。(北斎はいつもこんな感じなのは承知していたのですが、暑かったのでついつい早く伺ってしまいました。)ワールドバザールのショップ「ハウスオブグリーティング」「マジックショップ」「ホームストア」などを 懐かしいねえ~ と言いながら見て回って過ごしました。15:20。再び「れすとらん北斎」へ。今度は2階のウェイティングスペースへ通していただけました。15:33。順番がやってきて席へ案内されました。案内してくださったのは、私のと同じドリームガーランドを身に着けたキャストさんでした。(同じガーランドのキャストさんに初めて出会いました。)店内を席まで行く間にシールに気付いたたくさんのキャストさんから誕生日を祝っていただき、大人なのでその全てに「ありがとうございます」とお答えしていたら喉がカラカラになっちゃいましたよ~着席後も こちらからはお願いしていないのに新しいお誕生日シールやお祝いメッセージを記入したガーランドシール、キャラクター達のシールなどがテーブルに大量に届けられ、もういい歳だというのに非常に感激してしまいました。こちらのお店でいただいたのは40周年メニューの「スペシャル膳」。(2023年9月30日までの提供。)うなぎと穴子天麩羅がのった丼のセットです。メニューの写真を見た時「まさか本当にこんな大きな穴子天がのってくるわけないよねえ~ きっと、もうちょっと控えめな大きさだよねえ~」と思っていたのですが、写真に偽りなし でした。(私には少し多すぎたので夫に手伝ってもらいました。)食後、テーブルにやってきたお会計伝票にもお祝いメッセージが。これには夫もたいへん感激したらしく、レジでの会計の際に「妻の誕生日をたくさん祝ってくださってありがとうございました」とドリームガーランドカードを取り出してキャストさんに渡していました。れすとらん北斎の皆さん。微妙な年齢のゲストの誕生日を祝うのは難しくて勇気の要ることだったと思いますが、私はとても嬉しかったですよ!ありがとうございました。16:15。北斎を出ました。パレード「ディズニー・ハーモニー・イン・カラー」鑑賞という本日最大の目的は無事果たしたのでこのまま退園して帰宅しても良かったのですが、おなかがいっぱいになりすぎてどうにもならなかったので アドベンチャーランド方向へお散歩に。40周年デコレーションのシンデレラ城前では 多くのゲストが自分たちの世界に浸って思い思いの体勢で写真撮影をしている という相変わらずの光景が繰り広げられていました。 外の世界は3年前とまったく同じ状況に戻ったわけでは決してありませんが、舞浜のパーク内には3年前と変わらぬ景色が戻りつつあることをここでもまた実感しました。16:25。「カントリーベアシアター」を覗くと次回公演へ入場できそうだったのでお邪魔することにしました。16:55。私の大好きな「ビッグサンダーマウンテンへ」。待ち時間が長いようならやめようと思っていましたが、アプリによれば35分待ち。列最後尾は山のふもとからずいぶん離れた場所にあり、ロープさえ張られておらず列はスルスルとどんどん進んでいて、最後尾を示すサインボードを持っているキャストさんは「待ち時間は~ここからだいたい~30分前後でぇ~~す…」という ゆるーい感じで、飄々とした案内ぶりでした。本当にここから30分で乗れるのかな??と思っていましたが、17:10頃には山の上の乗り場がみえるところまで上ることができました。17:25くらい。並び始めて30分でほんとうに鉱山列車に乗車できました。何も言うことなし、ただただ楽しかったです。17:40。「イッツアスモールワールド」へ。(10分待ち。)明日の月曜日はふたりとも普通に仕事なのでそれに支障ない時間に帰宅しようと考え、このアトラクションを今回の東京ディズニーランド・ホテル&パークの最後の地とすることにしました。(ディズニーランドの「締め」にふさわしいアトラクションだと思います。)その後は、新ファンタジーランド「美女と野獣エリア」を通り抜け、退園のためエントランスへ向かいました。18:20。東京ディズニーランドにお別れを言ってゲートを出ました。ゲートを出た後 ディズニーランドホテルに戻るためリゾートラインの駅舎下を通り抜けようとすると、保安検査場にいらした警備担当の若い女性キャストさんが私の誕生日シールに気付いて「お誕生日おめでとうございます」と声をかけてくださいました。――ありがとうございます きょうは皆さんにたくさん祝っていただきました。でも 東京ディズニーリゾートさんのほうこそ。このたびはたいへんおめでとうございます。私がそう返して頭を下げると、キャストさんは一瞬 きょとん とした様子でした。しかし すぐに気づいたのか、「…はい。東京ディズニーリゾートも40周年!! ありがとうございます。ぜひまた遊びにいらっしゃってください!」年のころならまだ東京ディズニーリゾートの半分ちょっとだろうと思われる彼女はそう朗らかに言うと 私の顔を見てニコっと笑い 手を振りました。パークで過ごした一日の一番最後に出会った手放しの笑顔、そして瑞々しいまっすぐないい言葉でした。それから私達は、ディズニーランドホテル内のショップ、昨日到着直後にキャストさん達の猛烈なお誕生日祝いの洗礼を受けた「ディズニーマーカンタイル」へ行き、40周年の記念CDを購入しました。そして階段を上って美しい静かなロビーに上がり、ベルデスクに立ち寄って荷物を正面玄関に用意してくださるようお願いして駐車場へと向かいました。ホテルの正面玄関で荷物を車に積み込んでいただき、ドアサービスキャストさん達の振る「40」の旗に見送られるようにして 私達の車が舞浜を離れたのは18:40頃のことでした。宿泊した翌日のみ入園する というのは今回初めての経験でしたが、パークのすぐそばで前日を過ごすという言わば「助走」時間が思いのほか充実していたためか 総計ではたった7時間ほどしかなかったはずのパーク内滞在時間がずいぶん長い時間だったように感じられ、個人的にはとても満足することができました。一ゲストである私がこんなふうに感じることができるのも、単一のパークだった「東京ディズニーランド」がこの40年の間に苦心しながら「東京ディズニーリゾート」に姿を変えてきた、その賜物なのかもしれませんね。――さて。五月下旬の日曜日の夕刻、帰りの首都高速道路は順調で一時間もかからぬうちに自宅周辺に帰り着くことができました。私は車から荷物をおろして初めて ああ、昨日から続いたお祝い狂騒曲もこれでほんとうに終了なんだな と しみじみ思いました。東京ディズニーリゾートの40周年に思い切り乗っかって40周年をお祝いするつもりで軽い気持ちで行ったのに、逆にかなりの人的パワーをもってこちらの誕生日をとことん祝われちゃったな と。驚いちゃって 嬉しくなって でもちょっと疲れて。疲れたんだけど 思い出すとやっぱり嬉しくて。上手にまとめることができないのだけれど、今回のリゾート宿泊滞在もまた 記憶の中に埋もれることなく強く印象に残るホテル&パークの二日間となったことは間違いないようです。こんな調子だと、今後トシをとった時に「…そういえば2023年の時は~」と東京ディズニーリゾート40周年の思い出を差し置いてキャストさんに誕生日を祝っていただいたことばっかり語るお婆ちゃんになってしまいそうですが。そこはくれぐれも自重し 東京ディズニーリゾートとの精神的距離はじゅうぶん確保するように自分に言い聞かせつつ、これからも舞浜の地に想いを馳せていきたいものだなあ と 今は考えています。(おしまい)※「シーの方から来ました」という感じを醸し出そうと身に着けていたドリームガーランド◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇