今年のクリスマスは。(その3 ~夜景を愛でる)
(…その2から続く)リストランテ・ディ・カナレットの中庭から眺める運河の風景がすっかり夜景へと変わるころ、私達は席を立つことにしました。店内を通り抜けて 入口近くのカウンターで会計を済ませてお店を出て、目の前の階段を上ると。そこはクリスマスシーズンのニューヨーク、光り輝くブロードウェイ。私達が食事していた一時間半ほどの間に、ディズニーシーには美しい夜が訪れていたのでした。時刻は17:20。きょうの私達は来る前から夜のハーバーショー「ビリーヴ!」を鑑賞するつもりはなく、ショー開催中には夜景を訪ねてパーク内を歩こうと決めていたので、これから花火開催までの三時間ほどはメディテレーニアンハーバーからは離れて過ごそうと思います。なにしろ今回ディズニーシーに来た一番の目的は「今年のクリスマスデコレーションはどんな感じなのか」をこの目で確かめることなのですからね!昼間の景色はもうじゅうぶん楽しませていただきましたから、次は夜の風景を見たいです。しかし 午前中につい出来心で「18:15~19:15」指定のタートルトークの40周年プライオリティパスを取得してしまっていたので、その時間まではあまり遠く離れたところまで行くわけにも行かないな と考え、とりあえずはニューヨーク周辺の夜景を眺めに行くことにしました。で、まず向かった先はウォーターフロントパーク。ウォーターストリート側の入口に立つクリスマスツリーの前では記念撮影していらっしゃる方々も多かったです。公園内に並ぶ可愛らしいツリーにも灯りがついて 昼間とはちょっと違った雰囲気。そして、ホレイショスクウェアの大きなクリスマスツリー。何分かごとに訪れる 消灯→徐々に点灯 の時には「40」のマークが際立ちます。時刻がまだ18時前で「ビリーヴ!」までは時間の余裕があったからなのか クリスマスツリーの周りは思い思いに写真を撮影しようとするゲストが大変多く、近寄るのもなかなか困難だったので、私達はちょっと離れてハドソンリバーブリッジの方からツリーを眺めてみることにしました。昨年も一昨年も同じような場所で同じような写真を撮ったと記憶していますが、やはりここに大きなツリーがあるクリスマスはいいですねえ...(何度も同じことを言って申し訳ないですけれど。)少し遠くから眺める「クリスマスツリーのあるアメリカンウォーターフロント風景」があまりに素敵だったので、私達は振り返り振り返りしながらホレイショスクウェアからどんどん離れていき 最後はハドソンリバーブリッジを渡り切るあたりまで行ってしまいました。う~んやっぱりいいですねえ。もうここまで来たらケープコッドまで行っちゃってもいいのだけれど...坂道の上からちらっと様子を見やると ケープコッドの漁村はまだまだ人が多くて混雑していそう、それにそろそろプライオリティパスの指定時刻が近づいてきそう ということで、私達はここでいったんSSコロンビア号の前まで引き返して「タートルトーク」に向かうことにしました。指定時間ちょうど(18:15)にアトラクション前に行ってみると この時間のスタンバイは45分とのことでしたが、プライオリティパス専用エントランスでスマートフォン画面を提示するとすぐに屋内待ち列まで入ることができ、数分後には前室に案内していただけました。そしてその後10分弱でウミガメのクラッシュとご対面。(ここまでほんとうに早かったです。)ゲストとのやりとりは相変らずで、楽しいひとときを過ごさせていただきました。タートルトークから出ると 時刻は18:45。「ビリーヴ!」開始まであと30分となったこの時点でようやく ホレイショスクウェアあたりのゲストはほんの少し減ってきたように思われました。SSコロンビア号に上がって見下ろしてみると…ツリーの周りにはまだそれなりの人だかりがありましたが、さきほどまでの雑踏のような大混雑に比べたら「まし」なような気がしました。豪華客船のデッキからクリスマスのパークを眺めた後は 地上に下りてもう一度大きなクリスマスツリーを眺め 写真を撮り、19時過ぎころ私達はホレイショスクウェアを離れました。レストラン櫻の前を通ってウォーターストリートをマクダックスプラザまで上り…ビリーヴ!開始直前でごった返すメディテレーニアンハーバーをかすめてヴェネツィア回りでミラコスタ通りへ出て、ゲストが少なくなった通りの入口周辺で美しいクリスマスツリーやデコレーションをカメラに収めました。今年のミラコスタ通り周辺はイルミネーションがそんなに多くないので、昼間の明るいうちの方がクリスマスらしい風景を堪能できるかもしれないなあ と思いましたよ。(ミラコスタ通りだけでなく全体的に以前と比べると電飾の類は控えめで、夜よりも昼間のデコレーションの方が見どころが多いように感じました。)その後は、「ビリーヴ!」が始まってゲストの皆さんがハーバー水上で起こるできごとを一心に見つめていらっしゃる中、ポンテヴェッキオを渡ってケープコッドへ向かいました。漁村へ続く階段を下りていくと、ハドソンリバーを挟んだ対岸には四年ぶりに見る景色。大きなクリスマスツリーのある水辺の夜景です。これが見たくて 私はきょうここへ来たのですよね~昼間はあんなに賑わっていたケープコッド一帯も、さすがにこの時間はゲストが少なく落ち着いた様子でした。昼間も見たケープコッドクックオフ前に並ぶ7つの小さなツリー。夜になるとこんなふうに灯りが点るのですね~可愛らしいツリーの前には若いファミリーやグループの皆さんがかわるがわる訪れて写真撮影をしていらっしゃったようでしたよーハーバーで「ビリーヴ!」が終了して5分ほど経つと ケープコッド一帯には急速に人波が戻ってきて、あっという間にあたりは昼間と同じ賑やかな漁村に戻っていきました。夜景を眺めて好きなように写真撮影して回るのももう難しくなってきたかな と感じたので、私達は20:30からの花火「スカイ・フル・オブ・カラーズ」を鑑賞するためにメディテレーニアンハーバーへ戻ることにしました。いつもなら水域をぐるーっと回ってお気に入りの花火鑑賞場所であるザンビーニブラザーズ・リストランテ前まで行くところですが、今日は歩き回って疲れてしまっていたので ハーバーに突き出た出島リドアイルへ降りて段差に腰掛け、私達は花火を待つことにしました。 が、鑑賞場所に落ち着いたちょうどその時(20:00頃)、パーク内には本日の花火の中止を知らせるアナウンスが流れました。…ならば 今日はもう帰ろう。朝、リゾート内の道路も駐車場もあんなに混雑していたんだもの。閉園時刻までパークにいたら 帰りもまた大混雑に巻き込まれるに違いない。長年のパーク通いで得た教訓に素直に沿って、私達はこのタイミングでディズニーシーをあとにすることにしました。まっすぐゲートを出てR7駐車場まで歩き、三階に停めた車に戻り着いて車を発進させたのは20:20過ぎころでした。パーク閉園時刻まで30分以上を残し 帰宅渋滞が始まるにはまだ早いだろう と思っていましたけれど、今日は日曜日。私達と同じように 花火中止を知った段階で明日に備えてパークを切り上げた方が多かったのでしょうか、駐車場から出てきた車が集中していたようで R7から運動公園前交差点までは予想していた以上に時間がかかりましたが、それを過ぎてしまえば首都高舞浜入口まではいたって順調でした。クリスマスシーズン とはいうものの、小さなハーバーグリーティングや四年ぶりに戻って来たホレイショスクウェアのクリスマスツリーやデコレーションの他には ショーのクリスマスバージョンもスペシャルなアトモスフィアエンターテイメントも何もない今年のディズニーシー クリスマス。それでも、この時期にしか聴くことのできないパーク音楽やこの時期独特のパークの空気、そんなものに触れたくて 浸りたくて、私はきっとまたパークに足を運ぶことになるでしょう。その時まで、クリスマスのディズニーシーとは しばしのお別れ。首都高速道路から見える煌めく東京ディズニーリゾートに ばいばいまたね と手を振って、私は家に帰ったのでした。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇