カテゴリ:【ファンタジースプリングスホテル 宿泊】
(…その1から続く) ファンタジースプリングスホテルのエントランスを出た私達は、ホテルの目の前にあるベイサイドステーションへ行き一日フリー乗車券を購入して やってきたリゾートライナーに乗り込みました。 グランパラディ・ラウンジの予約時刻までは二時間ほどあったので、どこかの駅で乗り降りしていてもリゾート内を二周くらいはできるんじゃないか と思っていましたけれど、 ディズニーシーステーションで降りてホームのデッキからディズニーシープラザを眺めたり… ホテルミラコスタのロビーに立ち寄ってハロウィーンのスーベニアメダルを作ったり… ミッキランジェロ・ギフトで ずーっと「購入しなきゃ!」と思っていた物を購入したり… リゾートゲートウェイステーションで降りて「ボンヴォヤージュ」までお買い物しに行ったり… などしていたらみるみるうちに時間が経って、リゾート内を一周して車窓からベイサイドステーションが見えてきた時には時刻は14:30になっていました。 (車窓から) いや、もう一周くらいならできるんじゃないの? とも思いましたが、そうするとギリギリのタイミングでお店に飛び込むことになりそうだったので おとなしく下車し、ホテルエントランスに向かうことにしました。 車寄せの脇でドアサービスキャストさんに宿泊者確認をしていただいてホテル館内に入ると、まもなくチェックイン開始時間になるというのに意外にゲストが少なく静かな様子。 ――そういえば昨日も15:00ちょっと過ぎた頃のレセプション前はそんなに混んでいなかったなあ。 朝から夜までパークを存分に楽しむために皆さんオンラインチェックインやプリチェックインを利用していらっしゃるのかしらねえ。 そして、ファンタジーシャトーラウンジやローズコートなどで少し時間を過ごした後、予約時間が近づいてきたので階段を下りてグランパラディ・ラウンジ店頭へ。 「ご案内担当」として私達の前に現れたのは、なんと昨日と同じキャストさんでした。(!) さらに。 案内してくださった席も、昨日と全く同じ窓辺のテーブル。 ミッキーさんの横顔チラリ のあの席です。 なんか、デジャヴ? せっかくなので夫と私、昨日とは座る位置を交換して着席させていただきました。 (昨日と同じ、美しいメニュー) キャストさんの方も昨日の会話を覚えてくださっていて、 「本日はデザートセットをご注文ですね。何か追加でお持ちしましょうか?」 とのことでしたが、今日はこの時間(15:00頃)で既にシーズナルケーキセットのモンブランやケーキセットの洋梨のタルトが完売もしくは間もなく完売といった状況でした。 (このお店のデザート類は人気あるのですねえ。) なので素直に追加無しで、予約した「デザートセット」のみを持ってきていただくことにしました。 お茶の方は、試飲でいただいた「ライト&レイト・セイロン」も飲みやすくて良かったのですが、やっぱり昨日の「ダージリン・スプリングタイム」に。 (私は紅茶は詳しくないのでよくわかりませんが、淡い色なのにしっかり香って渋みもちゃんとあるお茶で印象的だったんですよね~) コーヒー好きの夫も 今日は紅茶にする と言って、悩んだ末に私と同じのを注文していました。 で、デザートがやってくるまでしばしお店の中を眺めて 待つ。 (昨日と同じ。) 昨日したのと同じように天井を仰いでミッキーが隠れている場所を確認していると、まずは紅茶がやってきて 続いてアフタヌーンティーのようなスタンドにのった前菜のお皿がやってきました。 うわー 見たことのない変わった形のスタンドだけど、なんかこの曲線が素敵です。 ちょっとお店の窓に形が似てませんか~? 目の前のこの窓。 ほら、ここの上のところのデザインが窓と同じじゃない? こんな形のスタンドがこの世の中に存在するのねえ~ そんなふうに感心しながら写真を撮っていたら、 …実はホテルがオープンするにあたりラウンジの窓の形に合わせて新たに作った特注品だと聞いています とキャストさんが教えてくださいましたよ。 二人分の前菜のお皿をテーブルの上に並べて。 内容は… お皿の左の下がスモークサーモンのリエットをシューに詰め 上からすりおろしたチーズをたっぷりかけたもので、このお皿の中でこれだけが唯一塩味のあるいわゆる前菜。 左上のグラスに入っているのが洋梨のヴェリーヌ(グラス入りテリーヌの意)。 右上がシュプリームロールで、メープルシロップを自分で注入して食べます。 右下はミッキーも大好きなレモンタルト(ミッキーの好物だと記憶していますが違うかな?)。 こちらの前菜のお皿を食べ終わったらメインデザートのパフェがやってくるのかな?と思っていたら、わりとすぐにそちらも登場。 シャインマスカットとナガノパープルをふんだんに使った葡萄のパフェです。 セットなので小さめサイズかと思いきや、フルサイズの食べごたえありそうなのがやってきました。 中の層になっている部分はシードルやミントのパンナコッタやソルベを使っていて、ごく薄い板状のチョコレートや薄焼きのクッキーできちんと仕切られているので、時間が経っても層があまり崩れません。 でもキャストさんは、 あえて縦にスプーンを入れてその層を崩しながら上から下までを一緒にお召し上がりくださるのがおすすめです とおっしゃっていました。 (デザートセットが堂々完成。) パフェの上の部分には飴細工や繊細に細工したチョコ。 ファンタジースプリングスホテルらしく蝶々もとまっています。 食べてしまうのがもったいなーい。 でも溶けちゃうから食べないとね~ と、前菜のお皿をいただくのは途中でストップ、私達は先にこのパフェの方をいただくことにしました。 見た目は大きなパフェですが、食べ始めてみるとフルーツの割合が高い上に通常はクリームや焼き菓子を使うようなところが全てソルベやパンナコッタに置き換わっているので意外に軽く、ふたりとも黙ーって数分で食べ終えてしまいました。 使われている素材をひとつひとつ食べてみても美味しい、合わせて食べても美味しい、全てが美味しいこの季節限定のパフェでしたよ。 そのあと前菜の方にまた戻って。 夫も私も偶然、最後にお皿に残ったのがこちらの洋梨のヴェリーヌだったのですが、なんかこのグラスデザートとお皿の色合いや雰囲気がとっても合っていたので思わず撮影。 これだけでも素敵なデザートの一品になりますよねー こちらのお店、内装も造りも出てくるお料理もデザートも、何をどこからどう切りとっても絵になってしまいます。 宿泊の予約が取れた皆さんの間で このお店の人気が非常に高い理由が解ったような気がしました。 滞在中に二回も予約が取れて 二回とも予定通りに来ることができて、私はとびきり運が良かったんだなあとあらためて思いました。 今はまだ、宿泊者にのみ門戸が開かれているホテルの真ん中にあるラウンジ。 入店が困難というよりも前に まずこのホテルの宿泊予約自体が未だ簡単には取れないのですからね。 私は、申し訳ないのですが当初このラウンジのことは公式情報以外よく識らず、予約が取れてしまってから「どうしよう!行くことになっちゃった!」と慌てて 数日間情報を集めてまわったクチですが、SNSなどを巡っていて気付いたのは、グランパラディ・ラウンジに行くことそのものがファンタジースプリングスホテル宿泊の第一の目的になっているような方が 若い方々(私よりも若い方々)の中には意外に多いこと。 簡単には行けない場所になんとかして行きたい。 なかなか予約することができないメニューを予約して素敵な空間で時間を過ごしたい。 外側にいた時は全く気にもしなかったけれど、内側を覗いてみて初めて知る「グランパラディ・ラウンジ」に憧れる皆さんの深い愛。 というかそれはもう愛を通り越して どんな趣味の世界にも必ずある執着のようでもありました。 思えばこの数年は東京ディズニーリゾートも世間と違わず前例のない大波を被り続けて ゲスト対応の方法ががらっと変化し、以前とは違って「ふらっと気軽に入る」ことができなくなった施設や場所が増えました。 ボンヴォヤージュだってパーク内のショップだって期間によってはある種の入場予約が必要なのが当たり前になりましたし、本来ならば誰だって出入りできるはずのディズニーホテルも 二年半前にオープンしたトイストーリーホテルと今年オープンのこのファンタジースプリングスホテルは原則として「宿泊以外のゲストは敷地内に入れない」という対応をいまだにとっています。 パーク内の新エリア「ファンタジースプリングス」だって、今はまだ一定の入場制限をし続けています。 入ることができない と言われれば言われるほど、きっと人はその場所にひきつけられて心奪われ 余計に入りたくなり 執着したくなるものなのでしょう。 そして、入れないならしょうがない と ものわかりの良いゲストになろうと努めている私だって、気づいてみれば 手間をかけて時間をかけて手配して こうして半年も経たない間に二度もファンタジースプリングスのホテルとパークを訪れているのですからね~ 私だって、35年以上もの長いあいだ緩やかに東京ディズニーリゾートにとらわれ続けている どこにでもいるゲストのひとりなのかもしれません。 きのう初めてお邪魔した時と同じように今日もまたちょっぴり長居をして、グランパラディ・ラウンジを出たのは16:10頃でした。 お店を出てホテルエントランスのある3階にあがってみると、秋の太陽は昨日よりも一時間分だけ多く傾いて あたりを夕方の色に染め始めていました。 ベルデスクに行って 預けた荷物を正面玄関まで回しておいてくださるようお願いして、私達はふたり揃って長い廊下を歩き エレベーターに乗って屋外駐車場につながるホテルの1階へと向かいました。 このホテルは1階エレベーターホールに「ランドリールーム(宿泊者限定で有料で洗濯機や乾燥機を使用できるコーナー)」があるときいていたので 後学のためにそのお部屋を少しだけ見学したあと駐車場へ出てとめた車に向かって歩き出すと、目の前のカーブしている軌道の上をファンタジースプリングス・ライナーがスピードを落として滑っていきました。 今回は、あの特別なリゾートライナーに乗るチャンス 無かったなあ… 駐車場を出て坂を上ってホテル正面玄関に車を着けると、私達の少ない荷物は既に車寄せの隅に届いていました。 積み込んでいただいて、お伽話の中の従者のようなカラフルな夢色の制服に身を包んだドアサービスキャストさん達に ありがとうございました と いっぱい手を振って。 17:00になるほんの少し前、私達の車はファンタジースプリングスホテルを離れました。 「東京ディズニーシーの新エリアで 前回来た時にやり残したこと できなかったことをしたい」 という 昨日の朝ここへ来た時私が抱いていた願いは、二度目のファンタジースプリングスホテル宿泊と「ファンタジースプリングス・マジック」という特別なパスポートのおかげでほぼ叶いました。 満足できました。 これで(前回と今回の二回の訪問を合わせて)私は自分の中で一通り新エリアと新ホテル(のうちのファンタジーシャトー)のことを整理できたと思うので、しばらくの間は胸の中がざわざわせずに済みそうです。 坂を下りて出たリゾート内の道路からは きょうはこの地らしい街路樹の真ん中に夕日に映えるプロメテウス火山の姿がちょこんと見えました。 こんな美しい景色が眺められる夕方のうちに 舞浜をあとにするのも悪くないな。 (前回来た時は閉園までパークで過ごしてから帰宅したのであたりは真っ暗でしたし渋滞にも巻き込まれましたものねえ。) 何年か前までは私達もよくやった、夜明け前に駐車場入口に到着して閉園までいて渋滞に巻き込まれながら帰る「日帰りパーク」。 東京ディズニーリゾート開業から40年以上もの時が流れてパークの様相は変化し、私達も歳をとり、今ではもうそんな遊び方は考えられないし できなくなりました。 このぶんでは この地とも完全にお別れしなければならない時もそんなに遠くないかもしれないけれど。 それまでは 新しいことやまだまだ未体験なことも億劫がらずに取り入れつつ、自分たちに一番ぴったりな舞浜との付き合い方を模索しつつ。 過ごしていきたいと思っています。 (おわり) 後日注:「ファンタジースプリングス・マジック」パスポートは2025年3月末をもって販売を終了するとのことです ** グランパラディ・ラウンジ の デザートセット ** ・アペタイザー シューに詰めたスモークサーモンリエット コンテラペ レモンタルト 洋梨ヴェリーヌ シュプリームロール ・メインデザート シャインマスカットパフェ シードルとミントのパンナ・コッタ ブロンドチョコレートクランブル ・お好きな紅茶 または コーヒー 1種類 ・・・・・・・2024年9月16日~11月7日 (5000) ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ 文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。 利用なさってみてください。 ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 4, 2024 12:21:38 AM
コメント(0) | コメントを書く
[【ファンタジースプリングスホテル 宿泊】] カテゴリの最新記事
|
|