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2005/11/29
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カテゴリ:おバカな話
 なんつーか、あれだ。
 自慢じゃないが、モテモテライフを満喫するような人生とは無縁に今まで過ごしてきた。
 塾の生徒から、「おれモテないんだよ」とかくだらない相談をうけても、親切にこたえをかえすおれだ。
「がんばれ」とか、
「今は待っとけ」とか、
「ひとそれぞれだ」とか、
 頼りにならないことこの上ないのが、おれだ。

 おれの学生時代には、「ストーカー」という言葉はなかったので、そのような言葉を言われることはなかったのだが、今であったら間違いなくストーカー扱いされるような恋愛をしてきた。
 中学生のころは、通学路で待ち伏せするくらいの素晴らしきストーカーだったわけだが、まぁいい思い出。

 高校に入ってから、すごくどうしようもなく、好きだという人ができた。
 寝てもさめても、朝も夜も、好きだった。
 この気持ちを、どうしてくれようかと、彼女が乗る電車を待ち伏せして、「いやぁ、バッタリあったね」作戦だとか、せこい作戦を展開していたのだが、そのうち気持ちを伝えたくなって、手紙を書いた。
 ラブレター。
 人生初の、ラブレター。

 内容は覚えていないが、曖昧に覚えているところでは、
「君はほかのだれともちがって、ぼくを照らしてくれる」とか
「教室のほかのひとは白黒で、君のことだけがカラーでぼくの目に映る」とか
「君をおもうぼくの気持ちは、かわらないだろう」とか
「君と話している瞬間は、ぼくのなかで光り輝いている」とか
 そんな、バカみたいなことを書いたのです。
 17歳だから、ゆるして。

 その結果、どうなったかだけ書こう。
 悲しい話だ。


 ぼくが、ドキドキして翌日学校に行くと、
 その日はなんもなかった。


 その翌日、「あぁ、やっぱり何もないのかなぁ」とうちひしがれていると、
 出来事、ありました。

 クラスの女子が、クスクスと何かを読んでいる。
 見ると、ぼくが苦心の末に選んだレターセット。
 彼女らがクスクス笑いながら読んでいるのは
「君と話している瞬間は、ぼくのなかで光り輝いている」
 とかのぼくの文章。 

 ぼくのラブレター、回し読みされてました。
 

 そりゃ、笑うわ。

 って、ちがうだろおい。
 ( 」´0`)」オォーイ!


 あれは、泣いたね。





 岡真史という、12歳で自殺をしてしまった人がいるのだが、その人がいくつかの詩を残している。


「道でバッタリ」という詩は、こうだ。


みちでバッタリ 出会ったヨ
なにげなく 出会ったヨ
そして両方とも 知らんかおで
とおりすぎたヨ
でもぼくにとって
これは世の中が
ひっくりかえる ことだヨ
あれからなんべんも
この道を歩いたヨ
でももう一ども
会わなかったヨ


 こんな日記に引用して申し訳ないのだが、
 いい詩です。
 





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最終更新日  2005/12/12 03:09:46 AM
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