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カテゴリ:日々なる雑感
ぼくが最もよく利用する文具屋で、またぼくに最初に文具の世界の広さ、深さ、面白さを教えてくれたお店、
それは「ワキ文具」 文房具通販、輸入文具のお店 - ワキ文具 (↑ このお店) そんなワキ文具の店長・キッシーこと岸井祥司さんのことを書いている記事がありました。 浪速のあきんど ワキ文具のキッシーのこと なんつーか、あれですわ。 コンビニで買うコクヨのボールペンは、ただの筆記用具です。 ヨーカドーで買うドクターグリップは、ただのシャーペンです。 コクヨもパイロットもゼブラも、ドクターグリップも無印良品もHI-TECも、いい商品ですよ。 でも、その先がある。 機能性とか、書きやすさとか、安さとか、それだけじゃなくて、 楽しい文房具ってものもあるんだと。 自慢したくなるような文房具、ポケットから取り出したくなっちゃう文房具。 ぼくが「ワキ文具」のことを知ったのは、あるシャーペンを探していたときでした。 ロットリングというドイツのメーカーのロットリング-ROTRING ラピッドシャープペンシルです。 その頃ぼくはまだそんなに文房具のこともよく知らなくて、「ちょっとだけこだわりがあるぜ」くらいのもんだったのですが、何かのサイトで読んだ「ロットリングのラピッドってのが書きやすい」という記事をみて、 「どこかネットで扱ってるところないかなぁ」と探していたら、ワキ文具にたどりつきました。 しかし、今でこそラピッドは注文すれば手に入る商品ですが、その頃は製造がストップしているだか輸入がストップしているだかで、廃盤扱い。どこに行ってもSOLDOUT。 きいてみても、「もう入荷することもないと思います」とつれない返事。 ところが、ワキ文具を見ると、売り切れ、と書いてある下に「購入を希望されるお客様は、次回入荷がありましたらお知らせいたします」とある。 ダメもとで、「どうしてもこのシャーペンが欲しいので、次回に入荷がありましたらお知らせください」と書いてメールしました。 そうしたら、店長の岸井さんからメールが来た。 「ラピッドはドイツでも製造が中止されている状況で、次にいつ入荷するか、入荷があるのかもわからない状況です。しかし、ぼくが個人的にコレクションとして何本か持っているものがありますので、その中の一本だけでしたらお譲りいたしますよ。」 とのこと。 感謝感激して、一本お願いしました。 それ以来、ワキ文具とラピッドはぼくにとって特別なお店、特別な文具になったのです。 それから、ワキ文具でさまざまな商品を見るたびに 「お、こんなのもあるのか!」 「なんだこれは! これボールペンかよ!」 「電卓でけえ!」 「消しゴムでけっ!」 と、はまっていきました。 文房具ひとつとっても、自分がそれまで知っていたものはほんの一部で、飛び込んでみればまだまだ奥が深く、見ているだけで楽しくなるようなモノがたくさんあるのだと知ったのですよ。 もちろん、コンビニや100円ショップで売っているものにもいいものはたくさんあって、別にそれだけでも充分に用は足りるのですが、自分のお気に入りの一品を探し出したときの喜び、自分にジャストフィットする一本を見つけたときの嬉しさは、ついニマニマしてしまうものがあるのです。 友達から借りたグローブで野球はじめて、ついに自分のグローブを初めて買って試合に出るときの気持ち。 CDショップで視聴してて、聞いたこともないバンドの曲が最高によかったときの気持ち。 友達に連れられて行った居酒屋が居心地よくて、次もまた来ようってときの気持ち。 そんな気持ち。 「これだ!」 ってものを発見する嬉しさは、格別。 そして、それを毎日つかうときの嬉しさも、また格別。 ワキ文具は、ぼくにそんな嬉しさを教えてくれた店なのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007/04/21 02:44:18 AM
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