カテゴリ:アスペルガー症候群
ここをご覧の皆さまに質問です。
「アスペルガー症候群の人って、どんな人だと思いますか?」 よく聞かれるのが、 「空気読めない(KY)人でしょ?」 「興味のある分野は、頭がいいんでしょ?」 「電車や時刻表が好きなんでしょ?」 etc.。 特にネット上では、いろいろ書かれていますが。 わたしが考える答えは……。 全部正解でもあり、全部違います。(^^ゞ 何それ!?(@_@;) と思われた方も、いらっしゃるのではないでしょうか。 ここで何が言いたいかと言いますと、 『アスペルガー症候群の人=KY』 とは限らない。 ということなのです。 アスペルガーと診断されたからといって、いつも空気が読めないわけではない、ということです。 人より努力したりすれば、読めるようになるかもしれないのです。 非常に軽度の方もいらっしゃったり、診断されていないけれど、よく空気が読めないとか、他人に指摘されたりという人もいると思います。 (軽度だからといって、苦労がないわけではなく、軽いと見られるから苦しいというのがあります) 空気がよく読めているような、当事者の人も実際、知っています。 現にわたし自身が、友人(この方もハンデを持ちます)にこう言われたことがあります。 「ますみさんは、空気を読めているよ! 他の人への気遣いもちゃんとあるし……。 それなら、あの人のほうがよっぽど、空気読めてないよ!(-_-;)」 世の中には、 『アスペルガー症候群の人は、「分かって」といっても無駄。 (空気が)読めないから、無理だから』 という風に決め付けるように書いてある書籍もあったりしますが。 当事者から言いますと、それは違います!(断言) どの書籍がそう言っているというのは、ここでは言いませんが。 ただ、当事者の書かれる本に、そのような言い回しのものはなかったと、認識しています。 どちらかというと、決め付けているような書かれ方の本は、当事者の家族・専門家等の書く本(つまり当事者以外)に多いです。(あくまでそういう傾向があるだけです) まあ、定型発達の人には、やはり当事者の気持ちは分からないと思います。 わたしたちも、定型発達の人の気持ちが分かりにくいのと同じように。 そもそも発達障害って何? (?_?) というのは、当事者でも難しいし、専門家でも難しいと思います。 ですから、どちらにも当てはまらない多数派の人は、もっと理解が困難でしょうね。 でも言えることは。 『アスペルガー症候群の人=KY』 というのはない。 『アスペルガー症候群の人=変わり者の天才(頭いい)』 というのも、ないということです。 非常に多くの方面から、当事者を見る必要があるのです。 例えば。 会社で、誰かが指示をしていたとして、指示を聴いている人の中に、アスペルガー症候群の人が2人いるとします。 どちらも、指示を理解しにくいです。 支持を理解しにくいという悩みは一緒。 でも、この二人が感じている理解の困難さは、実は違います。 ここで二人をAさん・Bさんとしますと。 Aさんは文章が理解しにくい。 Bさんは、周りがざわざわしていて、そっちに気をとられてしまうので、理解しにくい。 という風に、人によって全く違ってくることが殆どです。 ※ちなみにわたしは、どちらかというとBさんのような感じです。 この場合、Aさんなら、絵や図などが分かりやすいかも。 Bさんなら、周りの雑音をシャットアウトしてもらったりすると、分かるかも。 或いは、もう一度質問してみたり。 という、全く違う対処法があるわけです。 『アスペルガー症候群の人は変わった人』というのも、あくまでも定型発達者(健常者)から見たひとつの視点に過ぎないと思います。 わたしから見れば、他の当事者の人は、特に変わった人には思えません。 アスペルガー症候群の人は、空気が読みにくい人が多い、と言われています。 ということは、普通の人というのは、空気が読める。 「言わなくても相手の気持ちが分かるって、超能力者?」 というのが、わたしの気持ちです。 わたしからすれば、普通の人こそ 「何を考えているか分からない、エイリアン的存在」 にも、なりかねないのです。 そんな人がまわりにたくさんいるという状況です。 ここで、 「あんたってやっぱりアスペルガーね。KYで!(-"-)」 などと言われたらどうでしょう。 大抵の当事者は、ムッとするのではないでしょうか。(ーー;) でも、当事者もムッとした勢いで、 「普通の人こそ何考えてるか分からない! 理解不能!(-_-メ)」 なんて言ってしまったら、理解も何もないですよね。 お互いが理解不能で。 この先に待っているのは喧嘩です。 分かり合えないから不幸。 というのは、多いと思います。 特に発達障害のある人は、それ以上にそういうことが多めなのではないでしょうか。 わたしが31年、嫌というほど、感じてきました。(T_T) ここでも、相互理解が必要だと感じます。 わたしは今後も、何千回でも、何万回でも言いたいのは。 「発達障害の人は、みんな違う」 ということです。 ひとりひとりに合わせた対処というのは、とても重要だと思うのです。 ですから、タイトルにもあるように、 『アスペルガー症候群の人=KY』とは限らない! と、言いたいのです。 本当に、みんな同じ障害とは思えないほど、違いますよ。(^0_0^) この記事を通して、少しでも、わたしたち当事者のことが皆さまにご理解頂けると、嬉しいです。 では、次の記事に続きます。
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最終更新日
2011年10月01日 00時28分44秒
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