とんぼ玉工房「MASUMI」ますみのとんぼ玉日記

今回は４個創って、失敗２個。（後述）
まさに失敗確率５０％でした。

成功した玉も、なんだか……。

こっちも何だかね。
穴が２ミリに挑戦していますが、何だか今回。
「何をしてもうまくいかない」状態でした。

失敗玉はまず、これですが。
途中で離型剤が剥がれて。

この玉はもう、後悔の玉です。
「あれ！？　透明のスレッドがない！？」
と、創りながら慌ててしまって、そうしたら玉が突然割れてしまったのです。

なんで事前に、ちゃんと準備しなかったのだろう。
実はわたしは、準備がとても苦手なのです。
最初にとんぼ玉創りの道具・ガラス棒・何を創るか？
これを考えて準備するだけでも、毎回、非常に大変です。

手順書を作ろうかと考えるほど難しいけど、プライドが許そうとしません。
「わたしは手順書がないとできないほどバカ人間」
という感じではないですか。

昨日はうまくいかないことにイライラして、ちっともとんぼ玉創りを楽しむことができませんでした。
何だかモノを投げたくなって、でもそれをしても意味がないので耐えて。
完全なパニック状態でした。
「またガスを無駄にした」
そんな感じでした。

皆さまは「パニック」という状態をご存知ですか。
普通の人はこういう状態になるかどうか分かりませんが、わたしのような発達障害を持つ人は、時に「パニック状態」になることがあります。

このパニックって、なっている最中はもちろん、とても辛く。
パニックから落ち着いた時も、後悔と自責の念で、とても辛いのです。
こればかりは多分、当事者でなければ分からないでしょう。

パニックになっていた時も、人に驚かれたり責められたりという経験のほうが圧倒的に多く、毎日、このパニックを抑えようと格闘しているところもあるのです。

パニックの時は、何と表現してよいか分かりません。
とにかく思い出すだけでも辛い、そんな状態です。

自分を責め、涙が後から後から溢れてきて。
情けないやら後悔やらでずっと泣いていました。

「失敗なんて誰でもある。
やり直せばいい。
また明日がある。
そう思うのは、簡単なことなのに。
わたしは、どうして気持ちを立て直すのが難しいのだろう？」

やはり、自分は普通の人間じゃないんだ。
わたしはアスペルガー症候群なんだ。
何でわたしなんだろう？
と、毎日それだけに囚われてしまっている状態です。

前向きに考えようと努力したこともあります。
でも、これまでの何年もの非常に辛かった記憶が、重くのしかかります。

私は、人に認められたことは、たぶん殆どありません。
「変な人」「おかしい人」
と言われるのがいつものことで、たまに認められると、逆に認めてくれたその人を疑ってしまいがちなのです。

何か裏があるのではないか。
そう思ってしまうのです。

それでまた、自分を責める。
「自分を認めてくれた貴重な人なのに……。
心の優しい人なのに、どうして……。」

先日わたしは、
「どうも皆さまは、とんぼ玉→とりあえずお花」
ってなってしまっている気がする。
という内容の記事を書いたと思います。

でもおととい、とんぼ玉のメッカ・長野県安曇野市へ行って学びました。
みんなと同じような作品を創ることなんか面白くない。
でも、みんなと同じような作品を取り敢えず創ることが幸せな人もいる。
その幸せに口をはさむ権利は、わたしにはない。

ここでも、いろいろな人がいるという考えがいかに落ち着くか、少しわかった気がしました。
そして、心の狭い自分を責めたのです。

やはり好きに創るほうが、わたしの場合うまくいく？
人に依頼されたり頼まれたりすると、うまくいかない？

どうしたらいいのだろう。
何だかわたしだけ、取り残されているような気がしてしまいます。

いろいろなことを考えすぎだとも、よく言われます。
でもこの脳は止めることがたぶん、できないのです。

アスペルガー症候群の人の脳は、普通の人の脳と違い、いつもフル回転しているとも聞きました。
だから、疲れやすいとも。
動く気力がないときもあるし、うつ状態の時もある。
時々、この脳を持つ自分が大嫌いになります。

でも、こういう状態に追い込まれても。
それでも、とんぼ玉を辞めようとまで思ったことがありません。

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