学習デザイン
工業デザインは「口紅から機関車まで」と言われすべての製品にデザインが施されています。近年、「学習デザイン」というワードも散見されるようになり、いつ、どこで、なにを、どのように、どれくらい、学習すれば学習成果が上がるのかという考えがトレンドのようになっています。もちろん昔から万人が自分なりの学習法を持ち、それに則って励んできたわけですから、何も新しいことではありませんが、先人たちの叡智を集約して進化させさらに科学的見地から考え得る効果的なメソッドを乗っけて学習者を助けるのが「学習デザイン」。パソコン、スマホ、AIの爆発的な普及によって急速にこの考えは広まってきています。しかし楽に成績が上がるわけではけっしてないということは知っておかなくてはなりません。AIにあなたの学力状況をインプットしても返ってくるアンサーはきっとマイニチ ベンキョウ シマショウという君たちにとって陳腐な言葉かなと。そりゃそうです。学習内容のマスターにはめちゃくちゃ時間が掛かるものですから。いくらデザインしても勉強はキレイでスタイリッシュなものにはならないのです。学習をデザインすることで楽に成績が上がることを期待している人は残念ですしそもそもデザインされた通りに学習を進められる人がほぼいない、と思います。デザインされた学習を続けられる資質があるなら、高確率で成績は上がるでしょう。