一日中、水辺で…
まだ真っ暗な中、家を出て、目的の川に到着するまでに空は白々と明けてきました。 まずは目指す本流ポイントに車を走らせましたが、なんと駐車スポットには既に1台の軽自動車が停まっています。 やや離れた位置にも他の車が停まって、車の側には釣り人の姿… 仕方なく更に離れた場所で車を停めて、正装(ウェーダーにベスト)に着替えタックルもセット。 まだ未練の残るポイントが気になって遠めに見ると、軽自動車付近の川原には人影が見えません。 「???」 念のため再度、軽自動車に近付いてみると、運転席に人影がムクリと起き上がりました…続いて助手席からもムクリ。 若いカップルが車で寝ていただけだったようで、彼らは何処かに行ってしまいます。 「よしよし、これはツイテルかも。」 しばらく本流の流れを攻めましたが、空でヒバリが囀るのみ。ヒバリ翔ぶ空 posted by (C)matsukuni *ヒバリが中央下側やや右に、黒い小さな塵にように写ってますが… 川原の茂みには凄まじいばかりの数のオオヨシキリたちが、「ギョシギョシ、ギギギョシ…」と大騒ぎし、キジは「ケンケン…」、シギは「ピョロロロ…」、セグロセキレイとキセキレイは「チュチン、チチン、チュチン、チチン…」、カワラヒワは「フィフィフィ…」と、野鳥たちが大騒ぎしているのですが、川の中の魚は沈黙。 その後、何箇所か本流ポイントを攻めるも、天気予報通り風が強くなり始めたので山深い沢を目指すことに。 せっかくなので初めての渓を探索しようと、1/25,000のロードマップだけを頼りに知らない沢へズンズンと入り込んで、偶然見つけたのが夕べアップしたキャンプ場。 ここでランチを済ませ、初めての渓にフライを漂わせましたが掌の横幅くらいのイワナを3尾釣っただけ(しかもカメラを車に忘れて、写真もなし)で、渓の移動を決めました。 少し走った位置に車が停まっていたので、既に人が釣った後に入渓してしまったのかもしれません。 そう言えばチビちゃんたちが毛鉤にじゃれ付いてきたのは、教科書通りのポイントではなく竿抜けのスポットからばかりでした。 渓相は良かったので、日を改めて行ってみなくてはいけません。 次に入ったのは、知っている小さな渓。 ここは、期待を裏切ることはありませんでした。ちょっとピンボケ posted by (C)matsukuni 「ここぞ」という深みにフライを浮かべ、ちょっと長めにドリフトさせてやると… 「パシャッ!」 疑うことなく毛鉤を吸い込む、可愛いヤツです。毛鉤はスッポリ口の中 posted by (C)matsukuni 堰堤の上に立った時、ちょっとした出来心で5m下の落ち込みにエルクヘアカディスをキャスト。 白泡に揉まれたカディスがあっという間に流されたので、水面を「スーッ」と逆引きすると… 「ザバッ!」 5mの高さを抜き上げて、慌ててネットに納めたのはマズマズのイワナ。堰堤の上から posted by (C)matsukuni アマゴほどの俊敏さはないものの、イワナの釣りは楽しい。爬虫類? posted by (C)matsukuni金粉鏤めた背中 posted by (C)matsukuni 気温が低かったためか、ヒラキには出ていませんでしたが、「ここだ」と思う深みには必ずといって良いほどイワナが潜んでいたので、ゆっくりと毛鉤を浮かべていれば反応してくれました。 着水と同時に毛鉤に襲い掛かってくれるほど、活性が上がってくるのもそろそろでしょう。 深い山、山の神、沢のイワナに感謝。(kuni)