この人と釣りに
もちろんのことながら過去に何度も一緒に釣りには行ってはいたけれど、『初釣り』には初めて一緒の釣行となった我が娘。 授業も、部活も、塾も全て休みということで、久しぶりに休みを合わせることができたので、「次の休みは、何したい?何処行きたい?」の質問に迷わず「釣り!」と答えた娘との初釣りとなったのです。 そんな娘を連れて行ったために、釣り場に到着して雨が降っていようが、風が吹いていようが、川が濁っていようが、増水していようが、沸騰していようが・・・帰るわけには行かなかったわけです。 釣り場の受付に歩み寄ると、ちょっと気の毒そうな顔をしつつ笑顔を浮かべる係りのオニーサン。 「おはようございます。夕べからの雨で、今日はこんな状態なので放流はしないし、(通常¥3,500のところ)ひとり¥2,000円で良いですよ。」(*直訳「どーせ、ろくに釣れないから、安くしとくね」) という状況。 確かに濁りだけならどうにかなるだろうけど、けっこうな増水で流れがいつもとは全然違います。 流れを逆手にとってウェット的な釣り方をして、巧くパターンにはまれば美味しい思いをできそうですが、ルースニングの用意しかしていなかったので釣りそのものが危ぶまれる雰囲気。 そんな中でも念願の久しぶりの釣りに来た娘は、嬉々としてキャスト開始。01小雨降る中、釣り開始 posted by (C)matsukuni あっと言う間に右から左に流れるマーカーを見ていると、ボクはちっとも釣れる気がしなくてキャスティングに力が入りません。 数名のルアーマン(女性もいました)も苦戦しているようで、ヒットシーンは見られず小一時間ほど釣ったところで娘に場所移動を提案して、ちょっと上流へ。 全く期待せぬままボクが対岸手前の駆け上がり沿いを流したマーカーに、ちょっと変化があったので軽く合わせてみるとロッドを通して生命反応が。 その場で身をクネらせる動きは、まずまずのサイズの予感。 娘に声を掛けると、すぐさまランディングネットを持って走って来てくれました。02ナイスランディング posted by (C)matsukuni この日は「食べる気満々」だったボクたちは、ネットに横たわる魚体を見て「うーまーそー!!」03まずまずの良型 posted by (C)matsukuni ところがネットからスカリ(活かしておくための網ね)に移す時に、うっかりドボン・・・ 「あ~あ、逃げちゃった。」 ふたり小雨降る川辺で呆然と、38秒ほど立ち尽くしました。 その後もアタリは続かず、苦戦を強いられます。 いつもならこの川は比較的透明度が高く、回遊する魚も見えるのでサイトで狙うことも可能なのですが、この日は膝の深さでも魚が見えないほどの濁りで、毎年のように浚渫を行うポイントは、どこが深いのかさえ分かりません。 そんな中、足元岸際の回遊待ちで、辛抱強くショートキャストを続けていた娘が、ようやくフッキングさせたもののランディング直前に痛恨のフックオフ。 結局お昼までに、ふたりそれぞれ3回ずつフッキングに至ったものの、キャッチできたのはボクの2尾のみという貧果。 しかも1尾は水に帰って行ったので、キープできたのはギリギリで「ムニエルが4皿取れるか取れないか」サイズの1尾のみ。(娘の右側手前にある、緑の網がスカリ)04なんとかキープ成功 posted by (C)matsukuni 止まない雨の中でのランチは辛いので、一旦車に戻ってお湯を沸かして、おにぎりと熱いカップ麺のランチを済ませて、頭痛が残っていたこともあり暫しの休憩。 ホントはスグにでも帰りたかったのですが、まだ魚を手にしていない娘が「絶対に帰らないオーラ」を全身から発散させていたので渋々水辺に戻りますが、午後からは「ただの一度も」アタリはなく、対岸の大型鳥類の巣を撮影したり冬枯れの木々を凍えながら見つめるしかなす術のないオヤジ。05大型鳥類の巣 posted by (C)matsukuni06冬枯れの木々 posted by (C)matsukuni さすがに3時を回る頃には耐え切れなくなって、「そろそろ、なにか温かいものでも食べて、温泉寄って帰ろ・・・」と娘に懇願すると、泣き出しそうな顔をしつつも渋々竿を畳むことに同意してくれました。 そんな娘もコンビニで「あれもこれも」と買い占めて、温々車内でお腹一杯食べて、帰路の温泉でサッパリしたら、すっかりご機嫌。 ボクもサウナのおかげで、頭痛は消えたし。07帰路の温泉 posted by (C)matsukuni 帰宅後妻に聞いたところによると、ボクが思っていた以上に娘は釣りに行きたがっていたようで、「Barber Kさんと遠足、え~なぁ~~~・・・」などと家でよく話していたそうな。 部活に忙しくて中々休みは合わんけど、また行ったら良いじゃん。 次はきっと大漁だって。 まだオヤジに付き合って遊んでくれる娘に、感謝、感謝!(kuni)