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2009年03月22日
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カテゴリ:映画(感想
もうひとつの「スタンド・バイ・ミー」を見るために、
あなたは大人になった。


【 「MYSTIC RIVER」
2003年10月アメリカ、2004年1月日本公開。138分。

監督:クリント・イーストウッド
出演:ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケヴィン・ベーコン 】


2003年度、アカデミー賞・ゴールデングローブ賞、主演(Sペン)助演(Tロビンス)男優賞受賞。
カンヌパルムドール受賞。


重たくて、濃厚な作品という点からの見所はさすがです。

というビミョーな表現をしてしまうのは、ラストがどうしても納得いかなかったから。

「愛する者の為には何でもできる」ジミー(Sペン)だから、(間違いで人殺し)をしてしまって、それでいいのかという結末が正当化されている気がして、ちょっと非現実的みたいに感じてしまったよ?

「あなたは間違ってない、家族を護ったから」

の、一言がアメリカだな...フッ雫と思うしかない。
ブッ シュ擁護じゃないんだよね?

イーストウッドの皮肉なら嬉しいとは思います(爆!)

セレステと息子の気持ちはどうなるの。
愛する娘を殺された家族の気持ちは痛いほどわかっているでしょうに!!
妻も妻だよね、神が赦すってこういうことを言うんじゃないと思う。

ぶっちゃけ、ジミー夫婦がUNFORGIVENでは。

ってか、刑事であるショーンが真相を知って犯人逃すなんてことしていいのかパンチ
自分に春が来てしまって(笑)浮かれてしまったのか。

妻の気持ちは赦すものであってもいいとは思う、けども、私が想像する「神」ってイーストウッドが考えるものとは違うってことなのかな。

まぁ、私はカトリックではありませんから、神の赦す範囲って知りませんけども(笑)
ミスティック(神秘的)に終われなかったのは、現実問題考えてしまったから...下向き矢印



結末は個人的にどないやねん!な評価しかありませんが、それにいたるまでの過程が素晴らしいきらきら

演技に見とれてしまう俳優をゴロゴロと。
脇役でもセンターに構えているが如く光る俳優をわっさわっさと...。

キャスティングだけでお腹いっぱいになってしまいそうな本作、さすがイーストウッドです。
彼の作品ならギャラ関係なくたって出たいと思う俳優は多いんじゃないのかなっと思ってみたり。

主演賞Sペン、助演賞Tロビンス。
英語の分からない私でも、何がオスカーに値するのか理解できる演技力にただただ見とれておりました。

トラウマを抱えて、いつまでも子どものような男の暗い影を演じるロビンスに、娘を殺され、無実の街と相手に向かって狂気に走るペン。

主演二人がバッドエンドを迎えたのに、もう一人の過去ある者、ベーコン演じるショーンにだけハッピーエンドで、先述のジミー妻の発言もあってちょっと苦々しかったです。

それでもまた観てもいいよ!(←観たい、じゃないんだなこれが)とは思えましたよ。
最後の最後をのぞいては、重たい気分になりながらも素晴らしい作品だと言えるからね。





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最終更新日  2009年03月22日 20時53分46秒
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