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カテゴリ:漫画(感想
右足に深く残る疼痛。 命のやりとりから遠ざけられ、 行く末は暗澹として見えないー。 来し方を振り返り武蔵は思う。 かつての感覚を取り戻したい。 すべてがひとつながりであった、あの頃へー。 29巻ラストは、又八母が倒れるというところで終わりましたので、そのままの流れ...というか、ラストを忘れている状態で30巻を読み始め、久々発行だったということもあってか、〔あれ?1巻飛ばした?〕と思い込んでしまいました。 まぁ、月刊誌ではよくあることORZ その話は30巻ではさらさら~~っと流されるように数ページあっただけなので、31巻以降に展開されても、〔いつの間に母と出会っていたんだ!〕と思ってしまうのかもしれません さて、天下無双という言葉がやたら滅多出てきますが、その言葉一つの中に文字にすると詰っている人それぞれの思いがバガボンドの中には出てきます。 すっかり、哲学を学んでいる気分www 「天下無双」だけではなく、強さ、闘い、光悦の刀への思い。 昔の人はどーこーじゃなく、 吉川先生や井上先生が思いのたけをぶちまけている精魂こもった作品だということを、読みながら引き込まれていきます。 台詞まわし一つとってもつい考え込んでしまうのが面白いです。 バガボンド中期あたりまでにあったようなバトルが大人しくなってそういう言葉で魅了するところが増えたというのは、迫力を求める読者には物足らないかもしれません。 男性ってバトル好きって言うじゃないっすか。 我が夫も、バトル漫画好きだから、台詞多い漫画好きな私となんとなーく趣味が合わなくなるんだよね。 バガボンドも台詞では特に考え込んでいるわけじゃぁないらしい それにしても武蔵がまだ22歳だったなんて(笑) たった22年で天下無双を陽炎のようだと語る武蔵には、貫禄さえありますが、10年以上もの連載で、彼がまだ22歳だったってことを忘れてしまうほどの威厳が凄まじいッスね 小次郎は光悦たちとの別れ(ここ、名シーンじゃね?)、九州細川家への出向。 武蔵はおつうとの未来を断ち切り(妄想シーンにムラッ)、もう一度命のやり取りをする為に。 二人の主役がそれぞれの新たな道へ歩き出しました。 吉川氏の作品は未読ですが、有名な巌流島の闘いで再び出会うことがあるのでしょうか。足も怪我してしまったし、もうクライマックス一直線のような気がしてきました。 終わってしまいそうな雰囲気があるってーのは、エンドレスの如く連載されるジャンプ漫画に慣れてしまった身としては、不思議な展開です(笑) 最後のマンガ展 大阪キター(゚∀゚)ー!! 29巻感想にて、大阪ではやらないのかと心配していた関西在住女ですが、ついに大阪でも開催される見通しとなったみたいです。 ニュースにも取り上げられたそうですし、来年お正月から3月までの天保山での開催にはかけつけたいと思っております お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月04日 14時45分00秒
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