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カテゴリ:漫画(感想
感想日記です。
JOURすてきな主婦たち2010年3~6月号掲載。 2010年5月18日発売。 小説『告白』のコミック版です。 2009年の本屋大賞も、2008年のこのミス大賞の入選?の時も、読書からだいぶ離れつつあった頃だったのでタイトルすら知らなかった作品です。 映画化のざっとあらすじを読んだ時に、これは凄そうだ!と小説読みたいなーと思っていたのですが、いつの間にやらコミックが発行されておりました。 内容は知りたい、でも映画までに知りたい、でも小説は読まない!と申す友人が買っていたので借りてきました。 小説の漫画化っていったら、絵が汚い!のイメージしかないのはケータイ小説→漫画化の流れのものを古本屋でのぞいてみて読みたくないなんて必ず思っていたせいなのかなーとは思います。 本作はそんなことない! 絵は少女漫画ちっくではありますが、ケータイ小説漫画化みたいなちんけな絵ではないので、読みやすかったです。 少年Aはちょっとイケメンだしね ま、その辺は女性向けに作られているなとは思いました(笑) 女性教師・森口先生はシングルマザー。 保育園や人材派遣センターに頼れない日だけ、学校の保健室で娘を待機させて職員会議に出席。 でもある日、待たせていた娘が居なくなって、プールで遺体で発見される。 娘の持ち物でないのに、娘の物として置かれていたものをおかしいと思い調べていく内に事故死ではなく殺人だと森口先生は断定し、3月のそのクラス最後の日を迎える。 その日、「娘はこのクラスの生徒に殺された」と告白し、学校を去る。 というのが、ざっとしたあらすじ。 森口先生が去った後の少年A・B・その他の生徒に関わってくるウェルテル先生ってのが岡田くん~~♪ ホント、重たかった。 「生徒の進むべき道をさすのが教師」と言う意味が解かれても、後味はよくない。 完結しているのに、核となる部分が重過ぎてすっきりしない作品ですね。 命の重さを実感できるとしたら何なんだってハナシ。 最近はいじめですらも「いじめ」という言葉にはならなくて、「いじめはないけど無視とかはあるよねー」ってインタビューに答えている中学生女子の映像にびっくりしたりしました。 それ位、人を思いやる気持ちって軽々しいものなんでしょうか。 森口先生は命を教えたかったが為に暴挙に出ているわけですけども、それがどこまで許されるのか、誰が先生を肯定するのか、読んでいてわからなくなってきます。 問題が大きいだけに>< 被害者なのに加害者。 それは少年Aにも当てはまるのかもしれないし、犯人という枠には収まらない気もしました。 小説の方は、色々な人の”告白”で構成されているとのことです。 ですが、コミック版の方には少年ABやその子達に関わる少女の告白もありますが、どうしても森口先生という一人の母親・教師としての人間の目から見たものが表現されているようにも思えます。 漫画だから仕方ないことなのかもしれないけど、一歩一歩ラストに近づいていくであろう小説とは違って、駆け足で過ぎて行ってしまう一冊。 小説読む時間の無い人には、おおまかな内容を知ることが出来ていいんじゃないのかな! でも、映画の宣伝でクラスメイト皆が笑っている集合写真を印象付けるものはこちらにはないと思います。先生は怖い顔してるのに、生徒はなぜ!! という、変なインパクトがありますから…。 小説を読んだ後で、映画観たり漫画読んだりするとがっかりすることが今まで何度もあったのですが、今回は先に漫画という駆け足ver.を読んだんだから、小説はもっと楽しめるような気がしてきましたー ご用事とかございましたら、 ←コレ使ってください~~。 お返事はこちらにて♪ ご面倒おかけしますm(__)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年06月02日 15時08分43秒
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