おっさんの北京珍道中(番外編1 北京トイレ事情)
北京を駆け抜けた旅日記も、もうひととおりを書き終えた。これからは、インパクトのあった出来事を思い出しながら書き込んでみたい。 その1 題して、「北京トイレ事情」 多くのガイドブックにあるような、用を足した後に1元のチップを支払うようなトイレは、バスからは見かけたものの利用すつ機会はなかった。 世界遺産などの観光地には、こぎれいな公衆トイレが整備されており、添乗員もさすがツボを押さえている。 ただし女子トイレは扉はあるものの、カギがないらしく、2人1組で利用するよう説明していた。 もうどこの遺産か覚えていないが、次の観光地までバス移動が長いという所での出来事。 そこのトイレは、うちらのバスの日本人観光客プラスほかの日本人観光客団体の集団。必然的に、いわゆる「フォーク並び」が成立。みんな行儀よく、整然と用を足す。 そこへ、中国の地方出身者らしき団体が乱入。 「おめーら、こんなとこでなんで待ってんだべ?」みたいな発言(想像)とともに、明々が便器ごとに行列を作る。 ここで、「中国人はルールを守らない」と怒ってはいけないのである。そもそも「フォーク並び」は日本人が勝手に決めているルールであり、彼らのなかにはそんなルールは存在しないのである。 なんとか用を足して、手を洗う。そこは最先端、蛇口のない自動式,手をかざせば水が出るタイプの洗面所であった。 日本人は当たり前のように、フツーに手を洗う。 中国人は栓がないことにパニくる。蛇口を叩きまくる。自分が使おうとした洗面所は「欠陥品」と思ったのか、わしが手を洗っているところに隣りから手を突っ込んでくるありさま。 中国人を「無礼」と思ってはいけない 彼の住んでいる地方には、このようなハイテク洗面所がないだけである かくいうわしのオカンも、エスカレーターに乗るときタイミングを図っていた。それと同じである。 まだまだ中国は、「都市部」と「地方」のギャップが大きいようである。