イタリアの何がええねん?

前回の「こんな仕事やってらんねぇ」で、思い出しました。



去年の夏のお話です。



12人ぐらいのパーティーの仕事で

ヴィチェンツァというところに行きました。


ボローニャ内の仕事なら、セレブな私は、すべてタクシーを使うのですが、

ボローニャ以外での仕事は、タクシー、電車、車を駆使します。


家からタクシーで駅まで行き、電車に乗り、お客さんのいる町に行きます。

そして、最寄の駅まで、お客さんに迎えにきてもらい、

一緒に車に乗って、お客さんの家まで行き、仕事をします。



で、ビチェンツァなんですけど、ボローニャからは直通電車がありませんので、

パドヴァというところで電車を乗り継ぎます。


行きはこんな感じでした。


お家
↓( タクシー )7分
ボローニャ駅
↓( 電車 )1時間30分
パドヴァ駅
↓( 電車 ) 30分
ヴィチェンツァ駅
↓( 車 ) 20分
お客さんの家


待ち時間などを含め、３時間の長旅です。


電車で行くと、時間も大変ですけど、荷物が大変なんですよ。




左手にはビンなどの重いモノが詰め込まれたスーツケース

右手には、テトリスのように隙間なくモノが詰まった大きなバッグ

背中には、魚が入ったクーラーボックス




肉体労働ですから、スーツなど着てられません。


夏場など、ビーチに行くような格好で仕事に行くこともありますから、



ある意味、山下清、初めての海外旅行














ここで注意しなければならないことは、


スーツケースは必ず左手で持つ




重いものを右手でもってしまうと、包丁が持てなくなりますからね。


女優ですから料理人ですから、利き手だけは死守しなければ!!!!



とはいえ、エレベーターやエスカレーターなどという

洒落たものがある駅はほとんどないですから、大変です。



上りの階段で、優しいおっさんが、


「僕が上まで運んであげよう」


と言ってくれたりします。




いや～～カワイクて儚げな女の子は、得ですわ～。


優しい男性が、すぐ手をさしのべてくれるのですから。






しかし私は見逃さない!!!


三段ぐらい階段上がったときの、

「あかん～、余計なこと言ってもた～」

と言いたげな顔を!!!


ちらっと私を見るのですが、

私も目で返します。



「おっさん、男やろ。それぐらい運べんかってどうすんや。」




視線が強く絡まりあう瞬間ですが、

いつもおっさんが先に視線をそらし、

しぶしぶ荷物を運んでくれます。




おっさんがもうちょっとがんばってたら、

新しい恋が生まれてたかもしれないのに!!


残念です!!!!!!!!



・・・・・・・・・・・・・・



まぁそんなこんなで、行きはすべて予定通りに行き、

仕事もうまく運び、帰りの時間になりました。



最終電車に間に合うよう、ヴィチェンツァの駅まで

送ってもらいました。



がっ!!!!!!



ホームに入った瞬間、最終電車が、私の目の前を通り過ぎていきました・・・orz



ありえな～～～い!!!!!



ボローニャまでの帰りの切符も買ってたんですよ～。これでパアです。


ヴィチェンツァでホテルでも取ろうかと、ものすごく迷ったんですが、

夜中の12時に、ボロボロの体を引きずってホテル探しするのなんて

まっぴら御免でしたので、タクシー乗り場に急ぎました。



車で急げば、パドヴァ駅からの最終電車に乗れるかもしれない!!!!!


大きな賭けでした。



「パドヴァまで!!!! 大急ぎで!!!! 」


「お客さん、この時間だったら高速使って100ユーロ以上かかりますよ、いいんですか」


「だったら乗らない!!! 他のタクシーと交渉するから!!!!」


と、次のタクシーに行こうとすると、


「ちょっと待った～～～～～!!!!!! 70ユーロで全然OK」


・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・


いや～～カワイクて儚げな女の子は、得ですわ～。


( 大事なところなので、二度言いました!! ちゃんとメモって!! )



というか・・・ふっかけんな。



タクシーに乗り込み、石原軍団並みに飛ばしてもらい、

パドヴァ駅には、出発五分前に着きました。


「やった～。これで帰れる～。」と思い、掲示板を見上げると・・・




1時間30分遅れ～～～～～?!?!?!?!




ママママママジですか～～～～～～



他にどうしようもないので腹を決めて、ホームで待つことにしました。


そして1時間30分後( 夜中の2時 )・・・




さらに一時間半遅れます、との掲示がぁぁぁぁぁぁぁ





待ちましたよ・・・パドヴァ駅で、合計3時間。日付は翌日。





待ちつかれて、ベンチで寝てました!!!!!



誰か私の体、持ってっちゃって～。

荷物もつけるから～。



という、どうにでもしてくれ的な気持ちでいっぱいでした。






・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・


やっとバドヴァで電車に乗れたのが、夜中の3時30分。


ボローニャ駅に着いたのが、ごごごご5時・・・。




タクシー乗り場には、タクシーいませんでした・・・orz



30分待っても来ませんでしたので、

重い荷物をひきずって、朝日を背中に浴びながら

40分かけて家まで歩きました。




チュンチュン、チュンチュン


小鳥のさえずりが、すがすがしかったです。










がんばれ、自分!!



ブログランキングに参加してま～す。
100年後には、100億円企業になってみせます!!
社長兼社員一名、小さなことからコツコツと!!
今日も最後までおつきあいくださいまして、ありがとうございました。
ランキングもぐら叩きで、イチポチ～～～!!