カテゴリ:東北楽天ゴールデンイーグルス
≪ 東北楽天編 ≫
昨日、立花球団社長から田中の大リーグ行きを認める旨の発表があった。これで彼の大リーグ入りは決定だろう。田中にとっては待ち望んだ朗報だが、私にとっては悲しい別れでしかない。今回の騒動に関して、スポーツ紙の評価は様々だった。これだけ遅れた原因は、ゴネた選手会に責任があるとの論調のものが多かった。また、楽天球団の方針決定の遅滞をそしる意見もあった。 だが、私はそうは思わない。選手会が日本人選手の明確な権利を求めるのは当然だし、球団が支配下にある選手を、「商品」としてどう扱うか検討するのは利益を求める企業として当然の行為だと思う。これまで9年間で楽天球団が払い続けた経営努力つまり経費は相当の額に上り、それらをどう回収すべきか考えるのは企業として当たり前のこと。 そもそもWBCにしても、このポスティングシステムにしても、あまりにも大リーグに有利なルールであることが問題なのだ。だが、決まった以上この件に関して、反対しても仕方がない。今季わが東北楽天が初優勝出来たのは、田中の頑張りのせいであることは誰でも知っている。ファンとしては悲しいが、ここは快く彼を送ろうと思う。 則本の活躍も見事だった。新人で15勝を挙げたのは、楽天では彼が初めてだ。今季の開幕戦をWBC疲れで不調だった田中に代わって先発マウンドに上がったのが彼。星野監督が良く抜擢を決断したと思う。負けはしたが、彼にとっては素晴らしいプロデビュー戦だった。今季挙げた15勝は、新人王に相応しかった。来年3月には、高校の後輩と結婚するそうだが、田中無き後のエースとして大いに期待している。 AJ(左)とマギー(右) 初優勝が出来たのは、両外人の力が大きかった。この2人が打線を引っ張る牽引車になった。だがマギーは1年で大リーグに帰る。所属はマリーンズとか。これは彼の家族のためで仕方がない選択だ。また長年楽天を支えて来た日本人選手が去る。内野手の高須は戦力外通告を受け、北陸の自主リーグに行くと聞いた。お前の応援歌、今でもちゃんと歌えるよ高須。そしてこれからも頑張れよ!! オリックス入団発表の鉄平 外野手の鉄平は、シーズン後オリックスにトレード。彼は球団の人気者で、「鉄平コール」がKスタの名物だった。攻走守そろった素晴らしい選手で、打率のトップになった年もあった。今季は若手の台頭で出番がほとんどなかったため、出場機会が多くなるチームへのトレードは、彼にとっても良い結果につながるはず。長い間ありがとう鉄平、良く頑張ったね。 この他にもたくさんの選手が戦力外通告を受けて球団を去った。Kスタでは、自分が好きで応援している選手のレプリカユニフォームを着てるファンが多い。だが歴史の浅い楽天球団では次々に選手が消え、ユニフォームの背中だけにその名前が残されている。私のは背番号18の田中。このユニフォームを今後も着ることが、果たして心情として出来るかどうか。 ともあれ、何かと話題が多かった今シーズン。田中の不滅の記録シリーズ24連勝、前年からの連続28連勝、そしてポストシーズンまで含めた30連勝は、共にギネス記録になった。澤村賞など数々の賞を受賞したのもほんの僅か前の出来事だ。星野監督が日本一の優勝監督になったのも初めて。楽天の優勝は東北の被災地に明るい光を灯してくれた。 11月24日。仙台市内の目抜き通りを日本一になった東北楽天が優勝記念パレードし、これを祝って21万4千人のファンが駆けつけた。まさに歓喜の渦。私はテレビで見ていたが、市内のテレビ局5社が協力しての豪華中継だった。あれは忘れられない一生の思い出だ。ありがとう東北楽天。ありがとう選手達。 今季、私がKスタで応援したのは5回。結果は2勝3敗だった。チケットはもう1回買っていたが、体調が悪くてテレビ観戦。春先、田中はWBCの疲れもあって、なかなか勝てなかった。先発したものの勝ち投手になれなかった試合も球場で観た。それでも今年はゲーム展開が良く、6月のKスタでは「これは優勝出来る」と1人叫んだ私だった。 そのKスタの呼称が来シーズンから「楽天koboスタジアム」に変わる。球場名が変わるのは、これで3回目。ともかく今年の試合は終わり、来季は田中もいなくなる。今年撮った写真は数枚を残し、後は捨てる積り。今年は今年で来年は来年。そうやって自分の気持ちに区切りをつけるのだ。 ありがとう東北楽天。今年あれだけの体調不良にも関わらず私の命が保てたのは、間違いなく楽天の応援で燃えたお陰。来季も新たな気持ちで東北楽天を応援したいと思う。<続く> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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