テーマ:マラソンに挑戦(5678)
カテゴリ:ランニング全般
そうだ、デジカメを持って走りに行こう。そう思いつたのは6日前の夜。でもこんな寒い時期に無理をすれば、筋肉を傷める可能性がある。それに古傷が痛み出す危険性も。そんなことまで心配なのが老ランナーの悲しさだ。思いついたのは4つの橋を渡り、山を登って一周するコース。これはちょっとした冒険。ここ3年ほど走ってないし、何しろ冬は初めてなのだ。
距離やその後の様子は分からないが、ともかく行って見よう。多分道路の凍結は大丈夫なはず。ところで最近は時計のストップウオッチを押していない。あまり使い過ぎてボタンが動き難いのが1つ目。手袋を2重にしてて押し難いのが2つ目。時間を気にせずに走ろうと思い直したのが3つ目の理由。距離も時間も測らないランニングは、ちょっぴり冒険心を誘う。 念のために、薄手のウインドブレーカーを腰に巻く。寒くなった時のための用心だ。ポシェットにはミカンとお菓子を若干。それに小銭も。こちらはガス欠にならないための用心。早速「ホットレモン」を買って飲む。う~む。温かくて甘くて実に美味しい♪ これは冬のランニングには持って来いだねえ。 愛宕大橋 これは1つ目の「愛宕大橋」で6km地点。名前の由来は、この近くにある愛宕神社から。この橋を渡らずに直進して向山経由で帰れば11km。登り坂が長くて良いトレーニングになるけど、交通量が多いのが難点か。土樋から米ケ袋を経由して霊屋(おたまや)に抜ける。 霊屋橋 これが2つ目の霊屋(おたまや)橋で7.2km地点。私の時計は安物で、GPS機能はついておらず、距離は帰宅後に「ジョギング・シュミレーター」で計測した。橋の名前の由来は、仙台藩祖伊達政宗の霊廟である瑞鳳殿が付近の山上にあるため。この橋を渡り、右折して評定河原へ向かう。 評定河原橋 3つ目の評定河原(ひょうじょうがわら)橋の上から向かい側を観たところ。ビルや高層のマンションが多いね。ここは7.7km地点で、川を渡って吹きつける西風が冷たい。名前の由来は、藩政当時ここで評定=裁判を行ったため。川向うの片平には、現代の裁判所があるけどね。この橋を渡って4つ目の大橋に向かう。 大橋 大橋があるのは8.4km地点。向かいの山上に通称青葉城の仙台城が見える。ここは青葉城に向かうメインストリートで、橋の下には禁制のキリシタンを処刑した「水牢」があった。今は「仙台国際ハーフマラソン」や「日本大学女子駅伝」や「全日本実業団女子駅伝」のコースで、川上には「地下鉄東西線」の橋が完成。来年はここを地下鉄が走るよ♪ 五色沼 ここは8.7km地点の五色沼。仙台城三の丸の外堀の跡。三の丸には現在「仙台市博物館」がある。五色沼では明治の初期に、我が国で最初のアイススケートが行われた。二の丸跡にあった旧第二師団の兵士が、凍結した池の上で滑ったのだ。今も池は凍結して、いかにも寒そうだ。 隅櫓 二の丸跡の石垣 ここは五色沼の直ぐ上にある隅櫓(すみやぐら)と二の丸跡の石垣。両者の間に、かつては大手門があった。隅櫓は地震のために何度か修復している。石垣も同様に歪みが出ている。ここから左折し、青葉城経由で帰れば14kmだが、直進して二の丸跡にある東北大学の構内を突っ切り、青葉山へと登って行く。コース最大の難所だ。 東北大学工学部 ここは東北大学工学部で10.5km地点。広大な敷地には20以上の巨大な建て物がある。また理学部、薬学部なども青葉山の山上にあり、麓の川内にある学部と合わせたら学生数は2万人を越えるのではないだろうか。最初に工学部が移転してから既に40年以上。目下建て替え工事が進んでいる。 地下鉄工事現場 ここは11.2km地点で、地下鉄東西線の「青葉山駅」付近。目下急ピッチで工事が進んでいる。左手に少し芝生が見えるが、ここは元ゴルフ場の跡地。東北大学の施設も建築中で、さらに雨宮地区から農学部が移転すると、医学部を除く全学部が川内と青葉山に集結し、静かな山は学生で溢れるのだろう。 宮城教育大学 ここは11.6km地点にある宮城教育大学。昭和40年に東北大学教育学部の教員養成課程が別れて独立した大学で、付属小学校、中学校、大学院を持つ。私の2番目の職場で、このキャンパスは4年3か月過ごした懐かしい場所。あれから50年近い年月が流れ、小さかった構内の樹木が今では鬱蒼と茂っている。ここからさらに坂道を登って行く。 凍った道 青葉台のバスの終点を過ぎて暫く行くと、舗装が切れた山道になる。この道は細くて、ほとんど人が通ることはない。凸凹の道が凍結している。標高は200m程度だが、周囲に建て物が全くないこの周辺は、気温が市内よりも5度は低いはず。この道が拡張して舗装される日が来るのだろうか。このまま行けばカタクリの群生地に出、春には可憐なカタクリの花が見られる。 治山の森 途中から「金剛沢治山の森」に入る。ここは営林署の管轄だが、自由に市民が入ることが出来る。青葉城の裏手にある広大な森は、藩政時代防衛上伐るのが禁止されたためほとんど原始林に近い状態で残っている。大都会の付近にこれだけの森が残るのは、北海道以外では仙台くらいなもの。「杜の都」と言われる所以だろう。自然過ぎて、時々熊が出没するため要注意。 ここは約15km地点。10年ぶりくらいに通ったのだが、すっかり道を忘れ、途中で倒木のために行き止まりになった。再び東屋まで引き返し、そこから真直ぐ降りたら道が見つかった。いつもと逆方向なので迷ったのだ。やれやれ。3時間ほどで無事帰宅。距離は17kmほどのようだ。冬は厳しいが、春から秋へかけてのトレーニングにはとても良いコースだと思うね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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