2939862 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2014.01.29
XML
カテゴリ:歴史全般
≪ 戦争と暮らし ≫

 今日のテーマは<戦争と暮らし>です。なぜそんなテーマを選んだかと言うと、私が訪れた仙台市歴史民俗資料館は、かつての兵舎だったからです。もちろん戦争を賛美する気持ちはありませんが、私達の親やその親達が、どんな時代を過ごして来たかを知ることは大事だと思うのです。



資料館1.jpg 仙台市歴史民俗資料館


 これがかつての陸軍歩兵第四連隊の建物で、仙台市宮城野区つつじが岡に1棟だけ残されています。その一角に、当時の兵舎の様子や戦時下の生活ぶりを伝えるコーナーがあります。



軍1.jpg


 これが第四連隊の全容で、一番奥の左手が現在の資料館です。以下、このコーナーの主な展示品を紹介しますね。



軍2鉄兜.jpg 鉄兜


 これが鉄兜です。戦時には兵士はこれを被っていたのです。



軍3銃.jpg 銃架


 銃を立てかけておく装置です。



軍4ラッパ.jpg ラッパ


 このラッパで兵士達へ合図したのです。朝は起床ラッパで始まり、夜は就寝ラッパ。♪新兵さんは辛いんだよ~ また寝て泣くのかよ~音符 と聞こえたそうですね。



軍5軍服.jpg 軍服各種


 それほど上等の布ではないですね。


軍6軍靴.jpg 軍靴


 これは実際に使用したもののようで、かなり傷んでいます。



軍7装備.jpg 装備


 背嚢(はいのう)、軍靴、水筒などが壁にぶら下がっています。



軍8-2毛布.jpg 毛布


 毛布も粗末な材料で出来てるみたいですね。



軍8ベッド.jpg ベッド


 一部屋に何人もが一緒に寝ています。ラッパが鳴れば直ちに服装を整え、外へ出て整列したのでしょう。


軍9動員.jpg ポスター


 戦地に行かない若い婦人達は、軍需工場で勤労奉仕をしたのです。



軍10小国民.jpg 塗り絵


 塗り絵の図柄にも当時の様子が窺えます。男の子が被っている帽子は軍帽です。子供達も確か「小国民」と呼ばれ、将来は国を守る兵士となるように教育されていたのでしょう。



軍11満鉄.jpg 満鉄ポスター


 字は右から左へと読みます。「南満州鉄道株式会社」と読めます。いわゆる「満鉄」でしょうか。満州を開拓するために、内地からどんどん開拓民を運びました。私の叔父の1人も満州開拓団に加わりました。これは多分超特急「亜細亜(アジア)号」だと思われます。



祭1.jpg 錦絵


 これは「仙台招魂祭」の錦絵です。日清戦争、日露戦争で犠牲になった兵士の魂を慰めるための祭で、全国の護国神社が中心となって行ったようです。仙台の招魂祭は数年間だけで終わったようです。なお、靖国神社となる以前は、「東京招魂社」と呼ばれていました。

 ♪一番初めは一宮、二は日光の東照宮、三また佐倉の宗吾堂、四は信濃の善光寺、五つ出雲の大社、六つ村々鎮守様、七つ成田の不動尊・・と来て、最後が確か 十は東京招魂社 と言う数え唄がありました。これは戦前に歌われていたのでしょうが、今でもちゃんと覚えているのが不思議です。音符

飛行機爆弾 日本は第二次世界大戦で負け、終戦後は連合国の進駐軍が日本列島を占領しました。現在東北大学の川内地区(旧仙台城二の丸跡)には戦前第二師団がありましたが、戦後はここが進駐軍の本部となり、現在の国際センターの前にはMP(軍事警察)が立って警戒していました。朝鮮戦争の頃は住まいの近くを轟々と音を立てて戦車が通り、大砲や射撃の訓練場に向かう姿が良く見られました。

炎 戦後は市内のあちこちに焼け跡が残り、鉄屑を拾って小遣い稼ぎをする子供もいました。食糧はほとんどなく、配給制度の米や芋も粗末で、サツマイモの茎も食べました。畑のネギを盗んで刻み、それが唯一のおかずと言うことや、ゴマ塩を振りかけただけのご飯もご馳走でした。進駐軍の兵士が投げるガムやコーヒーも奪うように拾ったものです。

 もし脱脂粉乳などの米国提供の食材の給食が無ければ、きっと多くの子供達は栄養失調で死んだことでしょう。だから私には戦争を賛美する気持ちはさらさらありません。今は飽食の時代。貧しかったあの頃を知る人も、どんどん少なくなりました。ごはん涙ぽろり


住6便所神.jpg 便所神


 この仙台堤焼で作った可愛らしい便所神は、資料館のトイレに飾ってありました。幸運の便所神として、これからも時々登場させたいと思っています。スマイルグッド


 これで仙台市歴史民俗資料館の展示の紹介は終わりますが、このシリーズはもう少し続きます。ただし、明日と明後日は急遽別の話題を入れる予定です。<続く>ダブルハートバイバイ  





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2014.01.29 15:19:36
コメント(20) | コメントを書く


PR


© Rakuten Group, Inc.
X