マックス爺のエッセイ風日記

　南岸低気圧の通過で、日本列島は大雪である。昨日のニュースによれば東京は１３年ぶりの大雪で、積雪は２２ｃｍに達したとか。新幹線や飛行機など、交通にもかなりの支障が出たようだ。雪の少ない仙台だが、雪は昨日の午前中から降り始め、今日の夕方まで降り続けるらしい。先刻外を見たら、３０ｃｍくらいは積っている。どうやら今日は雪かきの１日になりそうだ。





　ＪＢＣ日本ボクシングコミッションは、この度亀田ジムの会長とマネージャーのライセンスを更新しない旨を発表した。ＩＢＦ世界スーパーフライ級のタイトルマッチで、同ジム所属の亀田大毅選手が昨年の統一選で負けながら王座を保持した問題で混乱を招いたとしての裁定だ。これは事実上の資格剥奪で、国内での試合が不可能になる亀田側は今後法的に争う構えのようだ。





　「日本のヴェートーベン」と呼ばれていた佐村河内守氏（５０）が、作曲を他者に依頼していたことが分かった。これはゴーストライターの新垣隆氏が自ら公表して発覚したもの。新垣氏によれば全聾とされる佐村河内氏は普通に会話が聞き取れ、ピアノが弾けず、譜面を書けない由。これが事実だとしたら大変だ。代表曲「交響曲第１番ＨＩＲＯＳＨＩＭＡ」も新垣氏の代作だとか。

　障害者手帳を持っている佐村河内氏がもし耳が聞こえるのであれば、これは立派な犯罪になるだろうし、第一１８年間も人を欺いて来た罪は大きい。音楽関係者は大慌てで対応に追われ、コンサートの中止や楽曲の販売が停止されている。こうなると「被爆２世」も妖しく、義手の少女バイオリニストへの指導についても問題が生じているとか。

　これまで時代の寵児と持て囃して来たマスコミの態度にも大きな問題があると思う。ＮＨＫではドキュメント番組まで作って放送しているそうだが、実に忌々しきことだ。ホリエモン、橋下氏など、これまで日本のマスコミは有名になると持て囃し、人気が落ちると今度は「梯子を外す」。ちゃんと事実を確認し、報道する相手の実態を捉えるのが本来の使命のはずだ。





　３０歳になる内閣府男性職員の死もおかしい。米国の大学院へ留学中の身でありながら韓国で開催された会議への出席を希望し、１月１８日になって北九州市の海中で死体が発見された。釜山ではマスクをした男がゴムボートと小型エンジンを購入したことが分かっている。それが本人なのかどうかだが、荒れ狂う冬の玄界灘をゴムボートで渡る必要がどこにあったのだろう。これはともかく謎の多い事件だ。





　日本を明るくしたニュースもあった。割烹着を着た女性研究者小保方晴子さん（３０歳：理化学研究所）が、画期的な新型の万能細胞であるＳＴＡＰ細胞を作り出すのに成功したのだ。これは世界的な科学雑誌「ネーチャー」に取り上げられて世界に伝わった。

　ｉＰＳ細胞（人工多能性幹細胞）の作製でノーベル医学生理学賞を受賞した京都大学の山中教授の方法よりもっと簡単に作れるみたいで、山中教授も彼女の成功を祝っている由。ただし現在はラットによる実験の段階で、人への転換の研究促進が今後の課題だ。

　早稲田大学理工学部を卒業後、研究者を目指して米国の大学院へ進み、良き理解者と出会ってから彼女の研究は飛躍的に発展したようだ。博士号を取得してからまだ３年しか経ってない彼女を、新しい研究部門のリーダーとして迎えた理化学研究所の勇気を誉めたい。ともあれ日本のうら若き女性研究者が世界に通じる大発見をしたことに、大きな拍手を送りたいと思う。





　若いと言えば、日本の高校生達もやってくれた。２月１日スイスのローザンヌ国際バレーコンクールで、何と松本第一高校２年の二山治雄君（１７）が見事優勝し、横浜翆陵高校１年の前田紗江さん（１５）が２位、モナコ王立グレースバレエアカデミー所属の加藤三希央君（１８）が６位と、日本の若者達が上位を独占した。科学と芸術。それぞれに道は違うが、今後の活躍が楽しみだ。





　さて、今日は注目の東京都知事選挙。都民がどんな裁定を下すのか楽しみだ。６年後には東京オリンピックが開催されるが、明るい都政が展開されることを望みたい。そして「大阪都構想」の是非を問う大阪市長選挙も、３月９日告示、３月２３日投票と日程が決まったようだ。こちらは大阪市民がどんな裁定を下すのか注目したいと思う。

　今日は「いわきサンシャインマラソン」の当日だけど、これだけ降ったら大会は中止かもね。このレースを楽しみにしていた走友達はどうするのかなあ。私は朝食後、雪かきに精を出す積りだけどね。


　　　　　


　ソチ冬期オリンピックが始まった。開会式に先立って、一部の競技もスタートしている。これから日本選手がどんな活躍をしてくれるかが楽しみだ。日本との時差は５時間。きっと目をこすりながらテレビを見てる人も多いのではないだろうか。その一方、ソチを舞台に繰り広げられる日ロ首脳の会談にも、密かに注目している私だ。今後、北方領土問題に新たな展望が開けることを祈りたい。