マックス爺のエッセイ風日記

　２・８アジサイ


　２月８日（土）。南岸低気圧の通過に伴う大雪の予報が出ても、タカを括っていた。久しぶりの大雪に戸惑う首都圏のニュースを面白がって観ていた向きもある。どうせ今度の予報も外れるはず。私はそんな風に気楽に捉え、庭の雪景色をカメラに納めて喜んでいたのだ。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２．８ブロッコリー


　だが、このところの仙台は寒い日が続いて、日中も零下の日が何日かあった。いわゆる「真冬日」だ。朝の最低気温がマイナス５度くらいまで下がると、屋内の水道管が凍る。それで就寝前に凍結防止のコックを閉める。屋外の水道は当然凍結防止用の弁に切り替えている。


　２・８ツバキ


　その夜は玄関の照明を点け、夜の雪景色を撮った。昨日のブログに載せた暗い３枚の写真がそれだ。路地では誰かが雪かきをしてる音がした。用心深い人だ。大雪を告げる天気予報を聞いて、前夜のうちから頑張っていたのだ。それが誰かは予想がついた。ご主人が長期出張で、奥様が１人で留守を守っているお宅だ。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２・８ヒイラギナンテン


　２月９日（日）。朝方トイレに起きた時、隣家の屋根の雪を見た。ぼんやりとだが、多分３０ｃｍくらいのはず。そう判断して、いつものようにブログを書いた。この雪では、「いわきサンシャインマラソン」の開催は無理かも知れないな。何となくそんな思いがあった。ブログの更新を終えて１階へ下りると妻が首までコタツに潜り、ソチオリンピックを観ていた。


　２・９家の東側


　私は長靴を履いて、家の裏に置いてある雪かき用のスコップと竹ぼうきを取りに行った。それで雪の様子が只ならぬことを知った。最低でも４０ｃｍ以上あり、東側の通路は屋根から落ちたのか６０ｃｍほども積っている。長靴の中に雪が入る。これは大変。今日の雪かきは大仕事になる。そう覚悟して朝食を摂った。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２・９ガレージの屋根


　仙台の大雪は７３年ぶりで３５ｃｍとかテレビで放送している。妻とガレージの雪のことで口論になった。隣家の駐車場に迷惑をかけぬよう注意せよと言うのが彼女の言い分だが、今日の雪はそんなもんじゃない。何せ角型のスコップ１本で大量の雪を片づけるのは重労働。第一玄関先から道路まで出るまでどう除雪するかが大問題で、ガレージの屋根の雪などは後の話なのだ。


　２・９庭


　除雪はまさに必死の作業になった。玄関先から始まり、外階段への通路、そしてガレージの前から路地の道路へ。次第に腕が痛くなり、呼吸が苦しくなる。雪が湿気を帯びて意外に重いのだ。道路では側溝の周囲から取り掛かる。最終的な「雪捨て場」にするためには、スコップで雪を突き固める必要がある。雪を満載したスコップを持って、何百回もの往復が続く。

　１時間半ほど孤独な戦いをしていた所に、近所の人が救援に駆けつけてくれた。彼らは路地の入口まで除雪していたのだ。私が担当したのは一番奥の突き当たり。ここなら大量の雪を捨てられると判断したのだ。４人がかりの除雪は３０分で終了した。それから再び自宅の敷地を除雪。この朝は除雪車が不足したのか、新聞も遅れて届いた。


　　　　　　　　　　　　　　　　２・９軒の雪


　休憩後はベランダの雪かき。ここにも深い所では４０ｃｍほど雪が積っていた。それを「ちり取り」で掬って、庭に投げ捨てる。寒さで頭が痛くなる。作業後は風邪を引かないよう着替えをする。妻は玄関の掃除と風呂掃除をしていた。それは私のいつもの仕事。申し訳ないと思って、今日は妻がしてくれたのだ。


２・９裏庭

　
　午後からは裏庭と畑の周囲の除雪をした。だが裏庭は雪の吹き溜まりが出来ていて、深い所では６０ｃｍもの高さ。手前のコンポストまで除雪し、残りと西側通路は諦めた。どうせやっても屋根から雪が落ちるし、通行しなくても済む部分なので、体力の無駄と判断したのだ。この日の運動量は、１０ｋｍ走程度にはなったはず。妻は歩いて買い物へ行った。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２・９駐車場


　夜は早めに風呂に入り、８時から都知事選の選挙速報を観た。ところが放送と同時に舛添氏の当確発表。予想された結果とは言え、あまりの手際の良さに驚いた。何と彼の当選を折り込んだ制作番組が準備されていたのだ。まあ、この結果は都民が現実的な判断をしたと言うことだろう。１９時３０分現在の推定投票率が３４％台と言うのも、氏には有利に働いたのかも知れない。

　それにしてもある所で、彼の似顔絵に☓印をつけ「マキゾエ」はゴメンだみたいな資料を見た時は驚いた。もしも同様に「ウソノミヤ」、「ウソカワ」、「メモガミ」の似顔絵に☓を付けたら、有権者はどう感じるだろう。どれも候補者名とは「一字違い」。私はやはり品性と常識が疑われると思うのだが。


　２・９外階段付近


　開催が心配された「いわきサンシャインマラソン」は、やはり中止されたようだ。この日、東北道と常磐道は大雪で一部通行止めとなり、仙台空港でも飛行機が飛び立てなかった。夕方のニュースで仙台の大雪は７３年ぶりではなく７８年ぶりだったことを知った。昭和１１年と言えば「二・二六事件」があった年。あの日も大雪だったそうだ。

　ソチオリンピックでは女子モーグルで上村愛子さんが４位に入賞した。３４歳でママさん選手の彼女は５回連続でオリンピックに出場し、全て上位に入賞している。残念ながらメダルを取ることは出来なかったが、立派な活躍だと思う。今日は雪道を３ｋｍ往復して、１０ｋｇの米を買いに行く予定。「ポイント１０倍の日」で、妻に頼まれたのだ。これが私の冬期リンピック種目だ。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


　これは沖縄の久米島でキャンプしている楽天の仲間と別れ、１人コボスタに残っていた田中マー君の姿。最後の練習を終えて、室内練習場のマウンドを均す彼の姿は、これが見納めだ。この後マー君は、米国へと旅立った。彼の前途に光あれと祈る。マー君、アメリカではどんなに辛いことがあっても、これまで通りに頑張るんだよ～。そして体には十分に気をつけてな～！！