2937942 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2014.02.20
XML
テーマ:詩(904)
カテゴリ:
ガジュマル.jpg

         ひんぷんガジュマル (名護市:天然記念物)



       老司書


 図書館の昼休み
 老司書が椅子にもたれて居眠りしている


 詩人の仕事は「言葉」を探すことだけど
 老司書の仕事は「真実」を探すことだ


 色んな人から
 色んなことを尋ねられ
 あんな本 こんな本
 時にはほこりをかぶった書庫の中から
 「真実」を探し出してくる


 そして
 尋ねた人が喜ぶと
 老司書は そこで初めて頷くのだ


 こんな仕事を もう何十年やってきたのだろう
 聞けば来年は定年ということだが
 眼の光だけは
 少しも衰えていない


                    1989.4.18 第一詩集『南島風景』から




                      家5カラカラ.jpg  

                                    カラカラとぐい飲み



 老司書Mさんは若い頃英語の教師をしていたようだ。その時の教え子の1人が私の徳島勤務時代の上司だった。不思議な縁で、そんなMさんが私の部下になったのだ。第二次世界大戦の嵐を潜り抜け、厳しい戦後を生き抜いて来た彼の人生は、恐らく波乱に満ちたものであったに違いない。

 彼は泡盛をこよなく愛した人でもあった。お世話になったMさんを偲び、泡盛を注ぐ「カラカラ」を詩に添えた。眼光鋭いMさんは、まだ生きておられるだろうか。<続く>





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2014.02.20 04:15:16
コメント(12) | コメントを書く


PR


© Rakuten Group, Inc.
X