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マックス爺のエッセイ風日記

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2014.03.05
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カテゴリ:
     走ることについて            道10.jpg


 俺の足は
 走り始めてから11年になった
 俺の足は
 色んな道を知っている


 凍った道
 霜柱の道
 真っ暗な道
 強い北風の道
 潮の香が染みついた道
 埃っぽい道


 カンカン照りの道
 汚くて凹凸の道
 牛舎や汚水の臭いのする道
 喘ぎながら登った坂道
 砂糖キビの穂が風にたなびく道


 コンクリートの道
 アスファルトの道
 砂利の道
 土の道
 芝生の道
 砂だらけの道


 怖い道
 優しかった道
 

 泣きながら走った道
 嬉しくて飛びはねた道
 北の道
 南の道


 海沿いの道
 誰も通らない山の中の道


 迷った道
 信じた道
 短い道
 長く苦しい道


 1人で走った道
 仲間と一緒に走った道
 駆け抜けた道
 うずくまった道


 道 路 径


 幾つかの土地の
 幾つもの道を
 俺の足は走ってきた


 偏平足の足
 骨折した足
 もう 30回も肉離れをおこした足


 「筑波学園マラソン」では
 股関節のつけ根から 動かなくなってしまった足
 「NAHAマラソン」では
 繰り返す痙攣で苦しんだ足


 時には軽快な
 それでいて
 時には鉛のように重たくなる俺の足


 だが
 親からもらった 貧弱なこの足が
 まぎれもない俺の足だ


 俺は走る
 俺の足で走る
 俺の人生を走る


 幾つかの土地の
 幾つもの風景の中で
 俺の生命を走る


 走るという個人的な行為
 だが 極めて厳粛な儀式によって
 俺自身であることを確認する
 俺は


                     1990.12.15 第一詩集『南島風景』から


沖3ランナー.jpg


マラソンダッシュ 35歳の元旦、筑波時代に始まった私のランニング史は、その後徳島県鳴門市、そして沖縄へ転勤後も続きました。沖縄では職場の「職員走ろう会」が主催する「24時間駅伝」に出たことで、走る仲間と出会いました。彼らとの練習、そして灼熱の地でのレースが、その後のランニング人生に大きな影響を及ぼすことになったのです。ウィンクダブルハート<不定期に続く>





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Last updated  2014.03.05 05:03:24
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