カテゴリ:園芸・家庭菜園
≪ ツバキとスイセン ≫
甲子園の選抜高校野球は、京都の竜谷大平安高校が大阪の履正社高校を破って優勝した。平安は数ある参加校の中でも長い歴史を持ちながら、今回が初めての優勝だったのが意外だった。北国の高校が振るわなかったのは、ひょっとして大雪の影響もあったのだろうか。ともあれ溌剌としたプレーは、観ていてとても気持ちが良かった。 さて、仙台は昨日から雨が降り続き、今もまだ降っている。春先は乾燥した日が多かったので、植物達には恵みの雨になったと思う。この雨で一段と成長が早まり、貧弱な我が家の庭にも緑が溢れてくれるはずだ。今日の花は椿とスイセン。どちらも春に先駆けて咲く花の代表格だ。今回のシリーズは撮り貯めた花の紹介のはずだったのが、折角なら喜んでもらおうと考えて、追加撮影したものも多かった。だが「取材活動」を通じて、私も十分に楽しませてもらった。 いずれも我が家の椿。東北では椿は完全に春にならないと咲かないみたい。 八重咲きの椿もなかなか可愛いね。 この白椿は結構大木だった。葉には少しギザギザが入っている。昨日サザンカとして載せた白い花は、ひょっとして椿だったのかも知れない。 まだ蕾の状態だが、これはこれでなかなか味わいがある。 落ちた椿をヒヤシンスの傍に集めてみた。かつて武士はポトリと落ちる椿を、「首が落ちる」として嫌ったみたいだが、現代の私達にとっては落花も風情を感じる存在だ。 我が家のスイセンとヤブツバキを妻が切って、花瓶に飾った。庭に花がある暮らしも悪くないねえ。 我が家で今年最初に咲いたスイセンで、3月17日に撮影。後日折れ曲がったのを妻が切って花瓶に飾った。 子供の頃、とても不思議に感じたのがスイセンの芽。なぜあんな柔らかいものが、堅い地面を突き破って出て来るのだろう。それが特段傷つく訳でもないのだからなおさらだ。その疑問は今も解けてはいないが、きっと植物には計り知れない力が秘められているのだろうね。 ギリシャ神話にスイセンになった美少年の話がある。ある日ナルキッソスは水面に映った自分の姿に見惚れていた。あまり見つめていたために、とうとうスイセンに変わってしまったのだと言う。自己陶酔者をナルシストと呼ぶのは、この神話から来ている。ナルシスはナルキッソスのフランス語読みで、スイセンの品種名の1つでもある。 私は芳しいスイセンの匂いが好きだが、多分ナルシストではないはず。と言うか、ただの普通の爺さんだ。<続く> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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