カテゴリ:園芸・家庭菜園
≪ 百花繚乱(2) ≫
このところ春の花の写真を特集しているのだが、その一方でこれで良いのかと迷う自分もいる。「沖縄と詩」のシリーズもまだ残っているし、日々の出来事や読後の感想も書かなくちゃとの思いが過るのだ。まあ良いさ。ブログは逃げては行かない。ただ日が経つと、どうしても鮮度が落ちるテーマはある。ともかく今日は春の花の続きを載せよう。 我が家の花壇のムスカリ。このラピスラズリのような色合いの小さな花が咲き出すと、春の到来を感じる。気温の上昇と共に、この小さな春の使者は少しずつ成長し、やがて子供から大人へと変身するのだ。 近所で見かけたレンギョウは、まだ目覚めたばかり。これが満開になると周囲までが明るくなるのだが、今はまだひっそりと咲いている段階。 私は一頃クロッカスとサフランを混同していた。花の感じが良く似ているためだが、クロッカスがサフランの英語名だとばかり思っていたのだ。だが、クロッカスが春に咲くのに対して、サフランが咲くのは秋だと気づいた。この小さくて愛らしい花は、まるで春の妖精のようだ。 ミツマタには純和風の美しさがある。元々は紙を作るため樹皮を利用したのだが、今では春の庭先を楽しませてくれる存在だ。これはお向いさんの花だが、間もなく家の建て替え工事が始まると、これまで丹精して育てた植木や花々がすっかり無くなってしまう。淋しいが、これも仕方がないことだ。 これもお向いさんの庭に咲くショウジョウバカマ。元々は野草だったのを、園芸種に品種改良したものだと思う。西洋種には無い美しさを秘めた花だ。 これもお向さんの庭の花でキクザキイチリンソウ。可憐なこの花を1株記念にいただき、我が家の庭に移植した。土が悪いので、はたして来年こんな立派な花が咲いてくれるかどうか。 これは近所の神社の境内に咲いている四季桜。毎年10月から11月頃に小さな花を咲かせるが、お世辞にもきれいとは言えなかった。だが改めて春に咲いてる花を見たら、案外美しい。樹の横の標識に地元の園芸業者寄贈と書いてあり、花の名は「福桜」とあった。だがネットで調べたら、「子福桜」が正確のようだ。春と10月ころに咲き、メシベが2本あるため、一つの花から2つの実が生るのが名前の由来とか。 へえ~っ、なるほどねえ。本堂改修のお祝いに、地元の農園業の方がお目出度い名前のこの樹を寄贈して植えたんだね、きっと。貧弱な村社の境内にひっそりと咲いていたこの桜にも、こんなエピソードがあったことに、ようやく気づいた私だった。なお、子福桜は十月桜とシナミザクラが交配した品種とのこと。<最後の1回は明後日掲載の予定です> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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