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マックス爺のエッセイ風日記

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2014.04.15
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テーマ:ニュース(100030)
ハーモニカ.jpg 古いハーモニカ


 最近ある歌を口ずさんでいる。朝の連続ドラマ『花子とアン』に出て来たスコットランド民謡「広い河の岸辺」だ。失恋した外国人教師が歌っていたこの歌を、Yさんのブログで見つけた。彼は何年か前私達夫婦が参加した登山ツアーでガイドを務めてくれた山男。自然塾の主催者でもある。彼の弟さんが音楽家であることは知っていたが、その弟さんが偶然にもこの曲を演奏している映像がユーチューブにあった。

 演奏していたのは南アメリカ大陸の民族楽器であるケーナ(縦笛)とアルパ(竪琴)。繰り返し聞いているうちに、曲を口ずさむことが出来た。さらにハーモニカを吹くと1か所だけ半音下がる部分があった。ハーモニカを吹くのは何十年ぶりのことだろう。必死で吸っていると、長年の埃が肺の中にまで入ったような感覚。慌てて掃除したが、あまりハーモニカの「味」は良くない。この曲を一度、バグパイプの演奏で聞いてみたい。きっと曲に良く合うと思うのだが。


        シューズ自分.jpg

                  私のニューシューズ

 昨日は久しぶりに走った。ここ数日は体調が悪く、「俺はそう長くないし、走るのはもう無理」と覚悟した。前日の日曜日、妻と出かけた近所の公園の花見でも、息が苦しかった。だがその夜は何日かぶりで体操が出来た。きっとそれが良かったのかも知れない。昨日はようやく走る気持ちになったのだ。さて、どこへ行こうか。10kmでも息苦しかった最近のランだが、私が選んだのは21kmの山のコースだった。

 な~に、苦しくなれば途中からショートカットすれば良いし、それでも苦しければ歩いて帰っても良いのだ。ある走友会が企画した前日のマラニックには参加しなかった。たとえ申し込んでいても、この体調で30kmを走るのは無理だったはず。最近は軽いめまいや胸苦しさを感じることが多く、睡眠時でさえ細かな不整脈の症状が出ていた。そのせいか、1時間ほどはまだ息が苦しかった。普通、こんな体調で走りに行くランナーはいない。


シューズ妻.jpg 妻のニューシューズ
   

 走りながら私は、覚え立ての「広い河の岸辺」を歌っていた。きっとそのゆっくりのペースが良かったのだろう。体調は徐々に回復し、何とか21kmを走り切ることが出来た。Z川の河畔では、桜が満開だった。無謀な冒険かも知れないが、ランナーには時々このような「実験」が必要なのだ。5月のハーフマラソンの完走は無理でも、参加は可能かも知れない。それも今後の体調次第。最終決定はもう少し先に延ばそうと思う。



        病院7緑内障1.jpg

                   緑内障の原因は?


 午後、眼科まで歩いて行く。今日は検査を予約していたため、早めに名前を呼ばれて検査室へ入った。最初は眼圧測定。目に軽く空気を当てて、眼球の眼圧を測る。次に暗い部屋で2年半ぶりの視野検査。これは中心点を見つめながら、他の光る場所を探すもの。じっと目を凝らすため、眼球の疲労が甚だしい。最初の右目は苦しんだが、左目の方は割とスムースに行けた。それでも検査が終わると両目から涙が溢れ出て困った。



病院8眼球説明.jpg


 若い眼科医の診察によれば、私の目は「正常眼圧型の緑内障」。日本人の緑内障の6割はこのタイプらしい。点眼薬を処方され、次回には眼鏡を新調するための検査をすることになった。隣の処方箋薬局では、点眼時の注意を受ける。瞼などにこの薬が付着すると、肌が黒ずむらしい。その夜に最初の一滴を垂らしてみたが上手くゆかず瞼に付着し、慌てて拭いた私だった。失明につながるこの病気は治療が困難で、眼圧を下げることで進行を遅らすしかないそうだ。

 眼科医には、パソコンの見過ぎを注意された。長時間パソコンの画面を見続けていると、色んな障害が出る。確か「VDT作業症候群」とか言ったはず。目が疲れることで肩や首が凝り、時には不調が全身に及ぶ。68歳で一切の仕事を辞めてからは、パソコンの画面に向かうことが多かった。大雪が降った2月は走ることもままならず、じっと家に閉じ籠る生活だった。きっとあれが絶不調の原因になったのかも知れない。


     
                 空間1.jpg


 さて、例の「小保方論文」に対する疑念は尽きない。3月22日、23日、4月10日と、私はこれまで3度本件を自分のブログで取り上げたが、彼女の記者会見以降に知ったことを新たに付加しておきたい。

1)彼女が卒業した早稲田大学の理工学部及び修了した大学院では、「科学論文の執筆法」や「科学倫理」は必修科目だったそうだ。だから彼女は基本的な知識は備えていたはず。それなのにNatureの論文には、不正確な引用や画像の取り違えがあった。

2)本来別々の実験の画像を切り取って並べる場合のルールを、この件が問題にされてから彼女はNature誌に確認したそうだ。なぜ事前に確認しなかったのだろう。1)と2)だけを見ても、この論文は取り下げに値するのだが。

3)彼女が記者会見で話したSTAP細胞に関する「コツ」や「レシピ」は、最初の論文に書くべきだったとの意見が他の科学者からあった。そうでないと彼女の実験結果を正しく再現出来ない由。


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4)彼女は「STAP細胞は実在し、これまで200回以上作製した」と会見で話した。もし実在するなら、直ちに提示すべきとの意見が他の科学者から数多く寄せられている。

5)また、もし細胞作製に成功した場合は、普通の研究者なら200回以上作り続けることはしないとの意見もある。

6)科学的な論理と実験に基づいて細胞を作るのが科学者の務めであり、正しいデータかどうかも確認せずに「物」を作るのは「単なる職人」に過ぎないとの意見もあった。

7)また、彼女があるとした全ての実験ノートを提出すべきとする意見が多かった。


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8)これらの点を踏まえ、後日理化研から小保方さんへ提出資料の追加が要請された由。

9)不思議な話だが、彼女は今回の実験に使用した基幹細胞を作るのは苦手だったようで、全ての基幹細胞は山梨大学の若山教授(論文の共著者)が作ったそうだ。その若山教授によれば、彼が作ったのは全て「オス由来」の細胞だった由。ところが小保方さんがNatureに掲載した論文には「メス由来の細胞」と記述してある由。これは重要な事実で、論文の正確性が疑われても仕方がない。もしこれが事実なら、論文そのものが無意味になるのだ。


挿絵.jpg 宮沢賢治『注文の多い料理店』の挿絵


 ともあれ、理化研の笹井芳樹副センター長(共同著者)の記者会見が近々予定されている。氏は彼女の上司でもあり、論文の共同執筆者として彼女を指導する立場でもあった。笹井氏の会見で新たな事実が出て来るのか注目される。

 素人の私がこの件に拘るのは、日本の科学レベルが世界に問われているため。以前あった「偽石器捏造事件」は我が国の考古学研究を30年遅らせたと言われている。万能細胞とされる今回のSTAP細胞の発見がもし事実誤認であれば、影響は国内だけに留まらない。だからこそ科学的な見地からの論議が待たれる。「科学」や「知識」を売り物にするブログには、特に軽々しく取り扱って欲しくない。そして私の疑念が晴れることを願うのみだ。





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Last updated  2014.04.15 05:12:34
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