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マックス爺のエッセイ風日記

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2014.05.28
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カテゴリ:旅、温泉
 先週の土曜日、妻とバスツアーに行った。今年最初の旅は、岩手県の姫神山への登山。果たしてこの体調で本当に登れるのかを、私は心配していた。昨年は山に登る気すら起きず、妻は1人で参加した。今年は体調さえ良ければ、山も悪くないと思えるまでになった。それで、一番楽な初級の山を選んだのだ。

 だが、装備のない素人の私は、5月下旬の姫神山がどんな状態かが心配だった。それで岩手のブロ友ニッパさんに、色々教えてもらった。雪は既に消え、ルートは一番楽なコースのはずと言うのが彼の考え。それで気分は楽になり、後の心配は自分の体調だけになったのだ。最近は老化が一層進み、膝や脚の痛みがなかなか退かない。この体で本当に登れるのか。


旅1新緑.jpg 東北道の新緑

 バスは東北道を北上して岩手に向かう。その車中で、私は俳句を作り出した。季語も知らず、ただの言葉遊びに過ぎないのだが、それもまた良し。退屈しのぎの頭の体操だ。


 山藤の 車窓を過る* バスの旅    よぎる

 東北道 若葉北上* 姫神へ     ほくじょう

 若葉萌え 青葉となりて 穀倉地

 春霞 栗駒山を 隠しけり

 栗駒に 雪形出でて 田植えかな


    前沢SAのウツギ  旅5ウツギ.jpg  

 春の田や 蛙静まる 鷺の脚

 県境 過ぎたる頃や 山躑躅*    ツツジ

 金鶏山* 栄華眺めし 若葉かな   きんけいざん:平泉(奥州藤原氏の都)にある丘

 葉桜や 主従散りたる 館の跡*   平泉の高館:義経と弁慶達の居館で、泰衡に急襲されて
                   討ち死にした

 谷空木* 土手を染めたる 風情かな   タニウツギの花はピンク色

 行く春や 紫匂う 桐と藤


旅2栗駒山.jpg 車窓から見る栗駒山

 栗駒山は宮城県、岩手県、秋田県の県境に聳える山。岩手では須川岳、秋田では大日岳と呼ばれている。岩手県に入ると焼石岳が見え出す。前沢SAでトイレ休憩中に、ウツギと焼石岳の写真を撮る。右手遠方に早池峰山が小さく見えた。盛岡を過ぎた頃から左手に岩手山の秀峰。そして右手奥に三角形の姫神山が見え出す。滝沢ICで一般道へ下りる。旧渋民村は、石川啄木の故郷だ。やがてバスは細い山道へ入った。


     山岳ガイドの2人  登山3.jpg

 駐車場でバスを降りてトイレを済ませ、全員で登山前のストレッチ体操。ルートはニッパさんが想像していたように、一番楽な「一本杉コース」で、頂上からは「城内コース」で下山する由。約4時間半の縦走だ。標高は1123m。妻は既にバスの中で弁当を食べていた。私はSAで買ったパンを食べ、弁当はリュックにしまった。この分では雨の心配はないと判断し、雨具は車中に残した。出来るだけ軽い姿で登りたかったのだ。


登山1.jpg 姫神山の登山コース

 Aが登山の「一本杉コース」で、Bが下山の「城内コース」。班を2つに分けて登り始める。私と妻は第1班になった。いつもなら先頭のガイドさんに着いて行くのだが、この日は一番後から写真を撮りながら行くことにした。早速駐車場の傍の木を撮る。ヤマナシの木に白い花が咲いている。


      姫神山  姫神山3.jpg

 これが私達がこの日目指す姫神山。いかにもなだらかな稜線だが、数日前に降った雨で登山道がぬかるんでいないだろうか。そんな心配をよそに、道の状態はさほど悪くなかった。妻は先頭にいる。私は周囲を眺めながら、ゆっくり登った。何か写真の被写体になるものはないかと、キョロキョロしながら。


登山4涼風.jpg

 登山中のツアー仲間は、ほとんどが中高年の方達だ。山が好きで、中には今年に入ってから4度目の登山と言う方も居たようだ。私達のガイドは若い方で、どんどん前を進む。これじゃ写真を撮るのも忙しいねえ。ゆっくりしてると置いて行かれるから慌てて、ピントがぶれてしまう。それでもやはり、山は気持ちが良い。清々しい気分で美しい若葉の山道を登って行く。<続く>





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Last updated  2014.05.28 03:54:40
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