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マックス爺のエッセイ風日記

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2014.06.17
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カテゴリ:旅、温泉
 5月31日土曜日。「第10回みちのくラン」で、私達は仙台市内を15km走り、JR宮城野駅から仙石線で本塩竃駅へと移動した。そこから裏道を塩竃神社へと歩いた。神社への参拝もマラニックのコースに含まれていたためだ。早速塩竃神社の境内を紹介しよう。なお便宜上、写真の順番は組み替えてある。


塩釜6.jpg

 これは神社への参道と東神門。急な表参道と異なり、こちらの坂は緩い。江戸時代はこの参道の入り口の直ぐ近くまで、海が迫っていたようだ。


          塩釜5.jpg

 こちらは急な表参道を登った上にある随神門。塩竃神社は奥州一宮であり、古代は国府多賀城を鎮護する国家的な神社であった。この門は、それに相応しいきらびやかな姿をしている。門の左右にはそれぞれ神将が居て、この門を守っている。


  塩釜1うん.jpg  塩釜2あ.jpg

 唐門の内側、拝殿の手前に2頭の狛犬がいる。長年の風雨に曝されて、かつての鋭さは消えてしまったが、一風変わった風貌の狛犬だ。神社の境内には、天然記念物の「塩竃桜」や、葉の裏側に経文などを書いたと言われる「多羅葉」(たらよう)の木がある。


             塩釜4.jpg

 鉄製の宝灯である。厳かな雰囲気の宝灯は、頼朝に攻められて滅亡した奥州藤原氏第三代秀衡の三男忠衡の寄進と伝わるが、鑑定の結果後世のものと分かったようだ。


塩釜3.jpg

 塩竃神社には左宮、右宮、別宮があるが、これは左宮と右宮共通の拝殿である。この神社は奥州一宮でありながら、「延喜式」に名前が乗っていない不思議な存在だが、平安時代初期の公文書で朝廷から手厚く遇されていたことが分かる。また奥州藤原氏を始め、後には仙台藩の庇護を受けて、宝物殿にはたくさんの国宝が残されている。なお末社の「釜神社」では製塩の神事が執り行われており、古代から国府多賀城へ塩を送っていたことが推察される。


              芭蕉一行.jpg

 さて話は変わるが、元禄2年(1689年)の春、芭蕉は弟子の曽良と2人江戸を発って、みちのくへと旅立った。この旅の模様を記したのが「奥の細道」である。5月7日(新暦だと6月23日)に仙台を発った芭蕉一行は、5月9日(同6月25日)早朝に、塩竃神社を参拝している。その頃の参道は、海岸沿いにあったそうだ。


塩釜9港.jpg

 さて、塩竃神社参拝後私達は昼食を摂り、塩竃観光港へと移動した。そこから遊覧船に乗って、松島へと向かうのである。松島湾の遊覧船に乗ったのは「みちのくラン」が初めてで、今回は2回目の乗船だった。


               塩釜8芭蕉.jpg

 この待合室に、小さな銅像が立っていた。何とこれは旅姿の松尾芭蕉。芭蕉一行も塩竃から舟に乗ったのだ。当時、松島近辺は街道が整備されておらず、舟で渡るのが一般的だったようだ。松島の小高い丘の上には「西行戻しの松」と言うのがあるが、古代の歌人西行も歩いて松島へ行くことが出来ず、引き返して舟に乗ったのだろう。


松島1.jpg

 遊覧船は午後1時に出航した。最初に見えて来るのが「馬放島」(まはなしじま)。かつて塩竃神社の神馬をこの島に放したのが島の名になったようだ。夏の暑さで弱った神馬は、この島のミネラルたっぷりな草を食べると元気になったようだ。きっと潮風の塩分が草に付着してたのだろう。


               松島2.jpg

 ここからは湾に点在する島の風景を楽しんでもらうことにしたい。ただ当日は曇りで、島の色や海の色があまり冴えないのが残念なのだが。


松島3.jpg


              松島4.jpg


松島5.jpg


          松島6.jpg

 中にはこんな風に、松が枯れてしまった小島もある。松枯れ病にでも罹ったのだろうか。


松島7.jpg


          松島8.jpg

 遊覧船からのカモメへの餌付けは今年から禁止された。環境保護のためである。餌付けで増え過ぎた海鳥が大量の糞を落とし、それが原因で松が枯れてしまうのも理由の一つのようだ。松島の松が枯れたらタダの島。洒落にもならない。遊覧船の旅は約1時間。この後もまだまだ海の風景は続く。<続く>
 





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Last updated  2014.06.17 04:45:24
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