テーマ:暮らしを楽しむ(387548)
カテゴリ:生活雑記
「うちのキウイの中に、ヤマバトが巣を作ってるんだよ」。そう教えてくれたのは近所のHさん。3日ほど前のことだ。「どれどれ」と覗いて見ると、確かに幼い雛が巣の中で目を丸くしていた。デデポポ、デデポポ。そう言えばヤマバトが何度かキウイの上で鳴いていた。あれはせっせと巣を作っていたのだ。翌日また通りかかると淋しそうなHさんの顔。「挨拶もしないで巣立って行ったんだよ」。なるほど巣は空っぽ。丸い目をした雛の姿は消えていた。 「お早うございます」。妻と2人朝食を摂っている所へ誰かの声。近所のTさんが書類を届けに来たようだ。今年は我が家が同じ路地の10軒の班長。書類は事故などがあった非常時の連絡先を記すもので、町内会へ提出する。我家は私達夫婦の他に、四国の長女の住所と電話も連絡先に記した。外を見ると一緒にヘバも来ていた。網戸を開けて頭を撫でる。このヘバ。私がTさんの家を通りかかると、必ず出て来て頭を撫でてくれと吠える。 バス停前に、町内会が花壇を作った。市の補助金を受けるため、区役所に届けて許可をもらっている。中心になって世話しているのはKさん。3年前には石ころだらけで、空き缶やペットボトルやタバコの吸い殻が捨てられて個所に、今は美しい花が咲いている。石ころをどけ、草を抜き、土を改良し、花が倒れないよう支柱を立てたりしているKさん。その彼の家が間もなく完成する。彼は仮住まいの家から出張しながら、草花の世話をしてるのだ。 ゴミのチェックをしてる方がいる。これも市の委託を受けた町内会の役員だ。燃えるゴミ、リサイクル出来る燃えないゴミ、そしてプラスチックゴミと出す日が決まっているのだが、中にはルールを守らない人がいて、大型ゴミや分別しないままのゴミや、古タイヤなどを捨てる人がいるのだ。恐らくは町内会以外の住民が車に積んで、通りがかりに捨てて行くのだろう。我が班の収集所は便利な場所にあるため、チェックする役員の苦労は尽きない。 中には同じ町内なのに、町内会に入らない人もいるようだ。従って町内会費も払わなければ、種々の寄付金も払わない。かと言って市の広報などを届けない訳にも行かない。何か災害などが起きた時の連絡先も不明だ。最近は亡くなる住民が増えて、一層高齢化が進んだ我が町内。無人のまま荒れ果てた家もあるし、売れずにそのまま残った家もある。 定期清掃日は第一日曜日の朝7時半からと決まっている。これは4月から11月までで、冬期の草が生えない時期は草取りはせず、集会所の清掃だけを行う。今月の我が班は集会所の清掃当番で、妻が行った。私は一人バス停前のどぶ掃除をしていた。水が澱んで腐っている。底に溜まった泥をスコップで掬ってバケツに入れ、側溝の中をよちよち歩いて、20mほど離れた場所に捨てる。そしてそれが終わると側溝周辺の草刈り。頭から顔から背中から、汗がどっと噴き出す。 資源ゴミは子供会の活動資金にするため、決められた日に出す。これも「塵も積もれば山となる」で、案外馬鹿にならないそうだ。ところが肝心の子供の姿が少ない。子供の声が聞こえない町内は淋しいもの。その半面、未婚の男女も結構いるようだ。冬休み期間は、子供会と町内会が共同して、防火を呼び掛ける夜廻りをしている。「マッチ1本火事の元」。今時マッチをつける人は少ないだろうが。 私は3月に古稀を迎えた。9月の敬老の日には、町内会からお祝いがいただけるはず。最近は長命で祝い金の支出が多いそうだ。昨日は妻の誕生日。妻も亡き母親の年齢を1つ超えた。昨夜は妻の誕生日を祝って、私が特上の寿司を奢った。さすがに大トロは格別の味だ。その妻が今ランニングから帰って来た。途中で雨に降られてずぶ濡れになったみたいで、玄関へバスタオルを届けた。東北の梅雨明けはもう少し先のようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|