テーマ:暮らしを楽しむ(387531)
カテゴリ:生活雑記
某月某日。「行って来ます」。まだ眠っている時、玄関で妻の声がした。「Yによろしくね」。私は布団の中で答えた。この朝は未明にブログを書き上げ、二度寝をしていた。窓を開けて布団を上げ、6時半ごろから自室の掃除を始める。掃除機の音が隣の家に聞こえても良い時間帯を見計らっていたのだ。はたきをかけ、掃除機をかけ、フローリングにはモップをかけ、それが終わると再びコタツをセットする。 それが終わると、掃除機の掃除。中に溜まった1週間分のごみを取り出し、横についた小さな「刷毛」で丹念に溝の埃を掃き出す。これも私の仕事になっている。次は資源ごみのまとめ方。紙製品は古新聞、雑誌、雑紙に分けて出すことになっていて、一応それなりに仕分けしてはあるのだが、私の目から見たら乱雑過ぎる。それで毎回、搬出の前日にこの分別と紐で縛る作業を行う。この時裏が白い紙だけ抜き出してメモ用紙に。 まとめた資源ごみをガレージまで運び、その後ようやく遅い朝食を摂る。運動不足の最近は、少しでも体を動かした後の方が食事が美味しい。それにトイレもスムーズだ。幸い、台所には妻が朝食べるべきおかずなどを取りそろえてくれてある。私はそれをチンするだけなので楽。朝食後は薬を飲み、お茶を飲み、新聞にざっと目を通すのが通例。その後、道具を持って庭に出た。 寒い冬になる前に、春先から外に出していた植木鉢類を室内に取り込む。搬入先の2階の部屋には、予め2つのテーブルを並べ、ビニールを敷いてある。また、そこに受け皿も掃除して置いてあった。20ばかりの植木鉢を2階に運ぶのも私の毎年の仕事。鉢の汚れは既に妻が掃除してあるが、ハイビスカスやノボタンは、植木鉢の底から伸びている根を鎌で切り、泥を落とす必要がある。大量の土が入った植木鉢は、意外に重くて大変な重労働だ。 それぞれの植木鉢には、予めたっぷりと水をやった。取り込み後は、土の乾燥具合を見ながら時々水やりをする。暖房こそないが、南向きの部屋はカーテン越しに太陽が入るため、案外植物達は冬でも元気。 本来2階は子供部屋なのだが、3人の子供達が全て他県で暮らしているため、私の部屋、妻のアトリエ、植木鉢の越冬室に変わった。庭や道具の始末と、風呂掃除。全ての作業後花瓶の水を捨て、庭の小菊を切って挿した。そして再びパソコンを開き、いただいたコメントへの返事。 昼食は麺類を自分で作る。これも私の日課で、例外は外出か旅行した時くらいだ。夏は冷やし中華が多いが、それ以外は簡単なので、焼きそば用の麺をラーメン代わりにすることが多い。子供の時から飢えていた私は、食べ物の贅沢は言わず、何でも美味しく食べられる方。肉体労働者をしていた頃は昼食では2個の麺を食べたが、歳を取った今では1個で十分。夜はおかずだけしか食べないこともしばしば。すっかり食が細くなったが、それでも体重が増えて困る。 夕方になってもまだ妻は帰らない。この日妻は東京で次男と待ち合わせ、高尾山に行った。ところが妻は高尾山の場所を知らなかったのだ。「そんなことも知らないで山に登るの?」と言うと、彼女は怒って私の部屋から出て行った。仙台~高尾往復の切符は私が駅まで買いに行き、当日の東京の天気も教えたのだが、彼女はただ「知ってる」と返事しただけだった。 夕食も1人で食べた。9時前になっても帰らないため、風呂を沸かして入り、先に寝た。妻の布団も敷いておいた。まさに眠りに就こうとした時、妻が帰ったような音が階下から聞こえて来た。時間は9時半ごろだったようだ。私は安心して眠りに落ちた。 「お世話になりました」。翌朝妻が言った。「Yに写真を見せた?」私は尋ねた。先日撮った筑波の宿舎前の芝生の写真だ。妻に託して次男に見せようとしたのだが、話はしたものの持って行くのを忘れたようだ。う~む、残念。 寒暖の差が大きい。先日長崎の神風さんが半袖で過ごしてるとコメントをくれた朝、私は長袖シャツなど4枚を重ね着し、コタツに入っていた。仙台でも既に雪虫が飛ぶ姿を見かけたが、立冬を過ぎた今も結構暖かい日が続いている。 照る日、曇る日、小雨の日。そんな日を重ねながら次第に冬に向かうのだろう。きっと人生も似たようなもの。そんなことを思いながら、今朝もコタツでブログを書いた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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