カテゴリ:芸術論
<川前の剣舞(けんばい)>
昨年の10月末に仙台市歴史民俗資料館主催で開かれた「れきみん秋祭り2015」ですが、屋外の芝生公園では早速民俗芸能が始まっていました。少し遅れて行ったため最初の踊り(愛子の田植踊)は終わっていました。30分間踊り、休憩が30分間。その間に次の団体が準備すると言う段取りです。 2番目の踊りは川前(宮城県仙台市青葉区芋沢)の剣舞(けんばい)。400年以上の伝統があり、宮城県無形民俗文化財に指定され、文化庁の功労賞を受賞しています。元々は仙台市青葉区八幡の龍宝寺から伝わったとされる念仏剣舞で薬師十二神将を象(かたど)り、人間の煩悩(ぼんのう)を取り除く役目を担っているそうです。華麗な踊りは江戸時代藩主から褒められ、伊達家の家紋の一つである「九曜紋」の使用を認められています。 この日披露したのは4つの踊りですが、最初は「大入羽」(おおいりは)です。 踊り手が現れました。鬼の仮面を被っています。 紫の布に染められているのが「九曜紋」です。 鬼の面を被ったのが十二神将の化身のようです。 女性の姿をしたのが仏でしょうか。必ず対になって踊ります。 ここから踊りが変わりました。どうやら小入羽(こいりは)のようです。 動画でお見せ出来ないのが残念ですが、動きはかなり速いですね。 手には扇を持っています。 腰を落とした独特の動きを見せます。 二人一組での踊り。ここから三番目の「南無阿弥陀仏」に入ったようです。 時々近寄って互いに背中を寄せる形を取ります。 いよいよ太刀を抜いて踊る「太刀のきり」に入りました。仏法を冒す者を剣で懲らしめる剣舞。念仏踊りの一種です。背中には九曜紋が輝いています。 2人一組での舞いですが、剣は交えずにクロスします。 片脚で退却するしぐさを繰り返します。 十二神将の乱舞です。これで川前の剣舞を終わります。明日は「生出森八幡神楽」をご紹介します。どうぞお楽しみに~!!<続く> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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