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マックス爺のエッセイ風日記

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2016.01.19
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カテゴリ:芸術論
<雄勝法印神楽>

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 中断していた「れきみん秋祭」を再開します。第4回は「雄勝法印神楽」。これで「おがつほういんかぐら」と呼びます。雄勝は宮城県の北部の海岸部の町。今では合併して石巻市になっています。雄勝硯(すずり)とカキの養殖で有名な町ですが、東日本大震災で壊滅的な被害が出たところでもあります。

 この小さな町の神楽は、かつて山形の出羽三山を拠点とする羽黒派の修験道(法印)によって伝えられたと言われています。国の重要無形民俗文化財に指定された優れた舞を、津波の被害で苦しみながらも頑張って守り続けています。


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 最初の舞は「順唄」。「じゅんぱい」と読みます。「神拝」から来てるとも考えられ、夫婦和合を通じて古代の祈りの形を連想させます。


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   夫役はさしずめ「イザナギノミコト」でしょうか。


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        勇壮な男の舞です。


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   妻はそれなら「イザナミノミコト」の代役かもね。


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        男は女を追いかけ・・

  
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   やがて二人は静かに向かい合います。


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       触れ合うご弊は夫婦和合のシンボルのようです。


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  激しく舞う夫婦。「新しい国」を産んでいるのかも知れません。


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       舞には日本の古代の姿が投影されているのでしょうか。


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  やがて夫は去り、舞台には妻一人だけが残されます。


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        一人舞い続ける女の姿。


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   古来女性は太陽だった。


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    そして天照大神(あまてらすおおみかみ)も卑弥呼(ひみこ)も一人者だった。


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   女は神に仕え、人々に神の言葉を伝えた。


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         皇室の女性も同様に、斎宮(いつこのみや)となって神に仕えた。


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  女は舞う。何かに取り憑かれたように。


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         だがその姿はとても神々しい。


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 女は子を産み、その子孫は日本列島で繁栄していった。


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       この舞が私達に何を伝えようとしているのかは分からない。


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  だがこの神聖な舞を通じて、私達の祖先が何かを伝えようとしていたことは確かだ。


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        艶やかな衣装を身にまとった女の舞はさらに続く。


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  それにしてもこのように素晴らしい神楽が東北の片田舎に残されていたとは驚異だ。


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   女とは実に不思議な存在。だが生命の根源であることに間違いはない。<続く>





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Last updated  2016.01.19 06:35:50
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