テーマ:路線バスで小旅行(250)
カテゴリ:旅、温泉
2月7日(日)郊外行きのバスに乗る。この日、妻は友人と観劇に行く予定。私は仙台の郊外にある国営公園へ、ブログの取材に行くことにした。公園内に「かまくら」が作られているらしい。ひょっとしたら雪と遊ぶ子供達の写真が撮れるかも知れない。それに「ふるさと村」と言う古民家のコーナーがあるようなので、何とかブログネタにはなるだろう。 やがて目の前に冬のダム湖が見え出した。ここは仙台市の隣の川崎町で、見えたのは釜房ダムだ。バスは私が乗った1便だけ。帰りは別のバス会社が運行してるようだが、何せ初めてなので行ってみないと分からないのが少々不安。 この国道286号線は何度か通った。1回は西へ真っ直ぐ進み、笹谷峠を越えて山形駅まで走った。確か60kmほどの道のりだったはず。1回は高速道を潜って蔵王町へ出、蔵王エコーラインを通って山形の蔵王温泉まで走った。こちらは77kmだった。そしてもう1回はマウンテンバイクでの旅。これは40kmほどだが、アップダウンがきつかったのを覚えている。今は冬。湖の遥か向こうに雪を戴いた蔵王連山が見えた。間もなく公園だ。 このダムが計画されたのは戦前の話。だが戦争で計画は中断した。それが再びクローズアップされたのは戦後。仙台市の上水道や工業用水の確保などを目的として、昭和45年(1970年)に竣工した。ここは名取川水系の碁石川の上流部。ダム湖には3つの小さな川が流れ込んでいる。 このダムが出来たことで、2つの集落が水没した。川崎町の小松倉集落と小野集落だ。ここにはかつて181世帯、1103名の人々が暮らしていた。地元に移転したのはこのうち25%のみで、仙台市へ52%が、残り23%はその他の市町村へ移住したそうだ。私も仙台へ移住した人と一緒に働いたことがあった。 バスに乗ってから1時間足らずで公園に着いた。早速帰りのバス乗り場と時刻を確認。やれやれ、これで一安心。チケットを買って公園に入る。料金は大人が420円だったが、65歳以上が220円であることに気づいたのは帰る時になってから。まあ、大した額ではないのだが。 これが公園のマップ。広大な公園で3つの地区に分かれている。今日入ったのは「南地区」。旧小野集落があったのが「里山地区」で、ここには集落や分校跡などがある。全て未舗装で森や峠もあるようだ。一番北にあるのが「北地区」で、ここにはキャンプ場、展望野草園、家畜舎、健康広場、ドッグランなどがあるみたい。いずれの地区もダム湖に面しており、きっと景色は最高のはず。 園内ではソリを持った親子が目立った。ふ~む、どこかソリで遊べる所があるのかなあ。何はともあれ先ずは「かまくら」のある広場へ行って見ようか。 このイモ虫みたいな形の建物は、休憩用のテントなんだよ。中には結構たくさんの人が休んでいた。 滑りそうな坂道を下りて行くと、前方に真っ白い雪の山が幾つか見えて来た。 きっとあれが「かまくら」だ。もっと近くへ行ってみよう。 へい、お待ち。ここがかまくらだよ。親子が何か被っているねえ。 興味津々の子供達。勇気出して中へ入ってみたらいかが? 子供が1人中へ入りましたよ。大丈夫ですかね、お母さん。 入口はこんなに小さいので、大人は腰を屈めて入ります。 観光用の「かまくら」には生活臭が全くなくて、中には水神さまのお札があるだけでした。 かまくらの中から外を見ると、こんな風に見えますよ~。 別な地区では、こんな藁の帽子を貸してくれます。それを被っての記念撮影でした。<続く> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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