テーマ:路線バスで小旅行(250)
カテゴリ:写真
<釜房の家2>
宮城県川崎町にみちのく杜の湖畔公園と言うのがあります。国土交通省管轄の国営公園です。南ゾーンには東北各県の古民家を集めた「ふるさと村」があり、その一角に釜房ダム湖の湖底に沈んだかつての集落から移築した「釜房の家」が再現されています。今日はその家に置かれていた民具とかつての集落の暮らしぶりを紹介します。 障子を通して自然光が入って来ます。そのすぐ傍に布製の背負子(しょいこ)がありました。 長持(ながもち)です。金具に棒を通して担いで運べるようになっていました。箪笥と似たような使い方をしたのでしょう。これを嫁入りの際に持参したようで、東北の各地には、それぞれ目出度い「長持歌」が残されています。 「あんか」の入ったコタツです。この「釜房の家」ではダム湖に沈む前の昭和30年代の暮らしを再現しています。 コタツを入れるまでもない寒さは、火鉢で凌いでいました。冬の朝はコタツや火鉢の火を熾(おこ)すのが一番初めの仕事で、私も小学生の頃にやっていましたね。 アイロンです。「煙突」があるので、中に炭火を入れていたのかもね。 電話器です。ダイヤルはなく、交換手を呼び出す「交換式」なのかな? 座敷の隅に晴れ着が掛けられていました。婚礼の準備でしょうか。 祝いの酒を入れる桶のようです。 酒を注ぐ道具です。考古学では「注口器」と呼ぶものですが。 お祝い用のお膳と杯です。 ここからは「釜房の家」に張られていたかつての暮らしぶりを写した写真の紹介です。最初は馬を使った農作業の様子です。耕運機がまだない頃、農家では馬や牛が重要な役割を担っていたのです。 木こりも男達の仕事。そして重要な収入源だったのではないでしょうか。 農家では女性達も重要な働き手でした。これは豆の選別作業のようです。 「念仏講」と呼ばれるものです。当時の農村での伝統的な宗教行事だったのでしょう。 「いづめこ」と呼ばれる藁製の容器に入った幼児です。農繁期は子供の面倒を見ている暇がなく、安全性の見地からこのような道具が発明されたのでしょうね。まさに「必要は発明の母」です。いよいよ明日は最終回になりました。<続く> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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