カテゴリ:園芸・家庭菜園
仙台はこのところ結構高い気温の日が続いている。それに雨が降ると、庭の草花は一斉に芽を吹き、花を咲かせる。この雨のことを「催花雨」(さいかう)と呼ぶのだそうだ。昨日は庭の雑草を取った話を書いたが、今日は我が家の花を紹介したい。中にはまだ貧弱なのが混じっているが、そこはご愛嬌で許していただきたい。その花も、これからどんどん咲く種類が増えて来る。北国の春は、一斉に生命が復活する季節でもある。
この椿の木はまだ小さいのですが。 藪椿少女の恋の幼くて 木陰でヒヤシンスが咲き始めた。色と言い形と言い、とても可憐な花だ。 ヒヤシンス一番乗りを競ふごと 花壇の小さな花。名前は忘れてしまった。 これも上の花と同じ種類だと思う。 花の名を忘れて春を迎へけり 数株だけあるツルニチニチソウ。 冬知らず花ほころびて春迎ふ フユシラズの黄色い花が冬の間も元気をくれていた。 鉢植えの葉ボタンの茎が少し伸びて来た。春の到来で薹(とう)が立って来たのだ。 葉牡丹の薹立ちにけり春彼岸 ヒマラヤユキノシタは日陰にも寒さにも強い花。地味だが良く見たら案外きれいなんだよね。 雪に耐へ寒さに耐へて咲きし花 玄関脇のヒイラギナンテンが咲き始めた。満開になればこれでも豪華な花になる。 とりどりに春の服着しヴィオラかな 春の朝ムスカリ坊や目覚めけり 今はまだ小さなムスカリも、そのうち一斉に地中から吹き出てくるはず。 庭の奥でひっそりと咲いているスイセンを見つけた。素朴な花に相応しい佇まいで。 水仙よ汝は春の使者なるか 安物のクリスマスローズだが、私はこの姿がとても好き。 空蒼く春の貴婦人俯きて *うつむく 2日前に庭の梅が咲き始めた。種類は花がピンクがかった豊後梅。スモモと梅を配合させたようで、とても大きな実が生る。その夜に雨が降った。翌日ベランダから梅を見ると、明らかに前日よりも咲いている花が増えていた。ははあ、これをきっと催花雨と言うんだろうな。私は前日撮った写真を全て消去し、改めて梅の花を撮りに庭へ出た。 今年の冬は雨が少なく、乾燥した日が続いた。前夜の雨は庭の植木や草花にとって、きっと恵みの雨になったはずだ。そう思うと、どの樹もどの花も、喜んでいるように感じるから不思議なものだ。 梅の花の向こうに小さな畑が見える。家庭菜園は私の趣味の一つになっている。 催花雨や一夜で咲きし梅の花 梅の香やわが家に春の訪れし さて、明日からは新しいシリーズが始まる。昨年から撮り溜めた写真を大放出する予定。果たしてどんな写真が飛び出すのか、どうぞお楽しみに~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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