テーマ:☆詩を書きましょう☆(8515)
カテゴリ:詩
新たな歩みへ 先日俺はある告知を受けた 突然の そして想定外のものだったが 案外俺もそれを長い間待ち望んでいたのかも知れない そうか そうだったのか その日以来ほとんど眠れなくなった俺だが 自分が今後進むべき道だけはしっかりと見えていた これからの道程がきっと厳しいものになることは確かだが 俺にはやるべきことがあり 守るべきものがある 男として 父として 一個の人間として そしてそれが 俺の人生の最後の大勝負になるはずだ 俺は今日72歳の誕生日を迎えた 気持ちだけはまだ若いつもりでいるが体は正直で 元気だった頃のようにもう自由には動いてくれない だが泣き言は言うまい 自己憐憫は何も生まないと俺に教えてくれた友がいる あれを心からのエールと考えよう 俺は俺でなければ出来ない俺の使命を果たす きっと俺のことだから いつものようにもたもたするだろうが それでも俺は精一杯の作り笑顔をしながら頑張るつもりだ かつてウルトラマラソンのランナーだった俺は 100km、200km先のゴールを目指し いつも汗だくになって走っていた たとえ途中の関門に捕まりそうになっても 気持ちはいつもゴールへと向かっていた もう決して若くはない俺 今日がめでたい年男の誕生日だと言うのに 誰も気づかず祝ってもくれないけれど こうしてこの青い星に生まれたことに 俺は心から感謝したい気持ちだ 振り返れば長い人生だったが これからもまだ道が続くのを信じて ありがとう 天の神よ ありがとう 遥かなる地平よ ありがとう いつも励ましてくれる友よ 君の優しい言葉に 一体俺は何度泣いたことだろう 今日72歳になったばかりの俺は また新たな気持ちで次の目標に向かい 一歩歩き出そうとしている 前へ さらに前へと お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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