テーマ:花と自然を楽しもう(15539)
カテゴリ:写真
何日か前のこと、山形県長井市に住む自然運動家の方のブログを拝見したら、自宅の庭でカタクリが咲いたことが紹介されていました。それで近所のM公園へ行ってみたのですが、まだ小さな葉が地中から出て来たばかりで、花の姿は全く見えなかったのです。
昨日私は眼科へ行き、その後近くの薬局で目薬を処方してもらいました。薬が出るまでの間地元紙を読んでいると、「太白山でカタクリが満開」の記事を発見。急いで帰宅してそそくさと昼食を済ませ、愛用のマウンテンバイクに飛び乗って太白山方向へと急ぎました。我が家から4kmほどの所にあるこの山は周囲一帯が保護され、仙台市の自然観察の森に指定されているのです。 「仙台市太白山自然観察の森」の標識です。 一級河川名取川水系の笊川上流部。小さな橋が架けられているこの場所が、この日私が行った最奥部でした。 1) ちょっとピンぼけですが、自然観察の森で一番最初に私を迎えてくれたのが、このセリバオウレンでした。良く観ると案外可愛い野草の花ですね。 2) キンポウゲ科の花キクザキイチゲ(菊咲一花)です。イチリンソウとも言われていますが、花が深く切れ込んでいる特徴がイチリンソウとは違っています。 3) 驚くことに、この花は我が家から1kmも行かない谷に咲いています。散歩道の直ぐ傍なのですが、ほとんど気づいている人はいないようです。先日カタクリを探した日、この花がたった一輪だけ咲いていました。 4) 上の3)と同じ花です。今回訪ねたら咲いてるのが2輪見つかり、しかも前回よりも成長していました。 5) これは自然観察の森の中の「野鳥の森」に咲いていたもの。多年草なので、毎年同じ場所から芽が出るのです。 6) 5)と同じ場所の花ですが別な株です。竹林の傍でひっそりと咲いています。 7) 地上の枯葉を押しのけ発芽したばかりのカタクリの芽です。まだ柔らかく、孵化したばかりの鳥のような感じです。 8) 最初の群落です。自然観察センター横の広場の日溜まりに、一面のカタクリが咲いていました。 9) カタクリを漢字で書くと片栗です。球根が栗の一片の形に似てることからの命名です。 10) カタクリはユリ科カタクリ属に所属する多年草です。 11) かつては地中の球根を掘り出して食用にしていました。 12) 球根を原料にして製粉したのがいわゆる「片栗粉」でした。 13) ここからは2つ目の群落です。 14 片栗粉はとろみがある粉末ですが、今は自然保護のためジャガイモの澱粉を代用しています。 15) この日私が訪れた一番奥の群落です。 16) ここも葉が落ちた木の下で、カタクリは日当たりが良い場所から咲き始めるみたいですね。 17 日当たりのあまり良くない崖などでは、葉が出始めたばかりでした。 18) それでも間もなく、この山全体で春の野草が咲き始めることでしょう。ニリンソウの群落もまだ葉が出始めたばかりでした。 19) これで緊急レポートを終わります。太白山のキクザキイチゲやカタクリの花を楽しんでいただけたでしょうか。これら春に先駆けて咲く野草のうち姿形の良い花は、「春の妖精」と呼ばれています。そのうち花の咲き具合を観て、続報をお届けする予定でいます。 なお、この地帯一体に今も豊かな大自然が残り、広範囲に保護されているのは仙台藩祖伊達政宗公が仙台城を護るため、山林の立ち入りを禁止したためです。独眼竜政宗公は、その点でも郷土の偉大なる恩人だったわけです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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