カテゴリ:考古学・日本古代史
<青森県立郷土館の展示物 その3>
昨年の6月に行った北東北を巡る歴史の旅。その最終日に立ち寄った青森県立郷土館の展示物の紹介が途中になったままでしたが、また再開したいと思います。今回は骨角器(骨製の道具など)と縄文土器が中心です。地味なものですが、私には縄文人の美意識が表れているように思えます。なお、以下の展示物の大部分は≪風韻堂コレクション≫として別途展示してあるものです。 1) 2) 3) 4) 何の骨で作られたかは不明ですが、いずれも見事な彫刻が施されています。2)は櫛の残欠、4)は簪(かんざし)ではないかと思われます。私の個人的な見解ですが、骨角器の材料となった骨は、恐らくオホーツク海沿岸の海獣(アザラシやオットセイなど)ではないかと思われます。これは単なる推測に過ぎませんが。 5) 6) 5)は簪として作られた骨角器 6)は笊のような骨組みを基礎にした籃胎漆器(らんたいしっき)で、上の一部壊れたものが当時の遺物で、下は見本(レプリカ)として作られたものでしょう。 7) 8) 9) 10) これらはいずれも深鉢でしょうか。 11)12) 11)は深鉢、12)は注口器でしょうか。 13) 14) これらも注口器です。良く見ると丸い注ぎ口がついているのが分かります。 15) 16) いずれも上縁部に装飾物が載っています。縄文人の美意識の高さが分かりますね。 17) 18) 19) 20) 21) 丸い形の壺(上)と細長い形の壺(下)を並べてみました。 22) 浅鉢の裏面にも何か装飾が施されています。 23) 24) 25) 26) 23)から25)までは香炉型土器と呼ばれています。虫よけのため除虫剤を燃やしたのでしょうか。26)は蓋(ふた)つきの土器です。縄文土器はシンプルですが、極めて完成度が高いことが分かりますね。<続く> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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