カテゴリ:写真
<野草と若葉>
4月16日に自宅の近辺にある太白山に登って来ました。標高321mの低山ですが、麓には仙台市の自然観察センターがあり、山の周囲は全て生物の保護地域になっています。またこの森には天然記念物の日本カモシカも生息しており、私も2度出会ったことがありました。では今日も早速ここで撮った写真を紹介しますね。 ニリンソウの群落です。それほど規模の大きくない群落が、ところどころに見られます。この花の生態については、昨日の記事を参照してください。キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草です。 純白の花は清々しいですね。 ネコノメソウ(猫の目草)。ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草。枝が地上をはうように伸び、高さ5~20cmの花茎を出す。裂開した果実がネコの目に似てることからの命名。 私が見つけた個体はこの一株だけ。従ってどの写真も同じ株だ。 残念ながら私は未だ「ネコの目」のように裂けた実を見たことがない。 カテンソウ(花点草)。イラクサ科カテンソウ属の多年草。山野の木陰を好み、山麓の低湿地に生える。これは「生出森八幡神社」境内の岩場に生えているのを、たまたま訪れていたハイカーの方に教えてもらった。 キイチゴ(木苺)の仲間。バラ科キイチゴ属。暗い杉林の中で咲いていた。キイチゴの仲間は種類も雑種も多く、正式な名称は不明。 エイザンスミレ(叡山菫)。低山の落葉樹林に生える。この株も自然観察センターの入口の樹林で見つけた。葉は付け根まで3つに裂け、ギザギザの深い切れ込みがあるのが特徴。花の色は淡紅色。 名前の由来は、最初に比叡山で見つかったことからのようだ。今回は同じ場所で3株見かけた。 以下この日見たスミレ各種を撮った順番に紹介します。スミレ科スミレ属には約400種があり、日本国内で学名を持つものだけでも約250種ある。我が家には白いスミレがあるが、これは元々山にあったもののようで、タチツボスミレから変形したオトメスミレのようだ。 (参考)我が家の白いスミレ と言う訳でスミレの種類は不明。山に登った順番に載せている。 恐らくはタチツボスミレなのだろうが、確信はない。 これは頂上の岩場に咲いていたもの。スミレは地味の乏しい僅かな空間でも生き延びる強い生命力を有している。 山路来てなにやらゆかしすみれ草 芭蕉 ここからは色んな若葉の紹介です。トップバッターはチゴユリ(稚児百合)の芽。ユリ科チゴユリ属の多年草で、落葉樹林の木陰に生える。花期は4~6月。 どうやらサルトリイバラ(猿取茨)の若葉のようだ。サルトリイバラ科シオデ属で、山野の丘陵の林縁に自生する。雌雄異株で別名はサンキライ(山帰来)。四国ではこの葉で柏餅を包む。私も四国勤務の折りに、何度か食べたことがある。 これはどうやらクヌギの若葉のようだ。クヌギ(椚)は日本列島に多く見られる樹木で「国木」が変化したとの説もある。ブナ科コナラ属の落葉高木で、樹高は15~20mにも育つ。直径2cmほどの大きなドングリが実る。 カエデ(楓)の仲間。恐らくはイロハモミジだと思う。 カエデの仲間。恐らくはイタヤガエデだと思う。ムクロジ科カエデ属。 3枚とも種類は不明。今頃の季節、森の道を歩くとこんな名前が分からない若葉を山のあちこちで見かける。艶々した若葉は生きている証で、見ているだけで気持ちが和らぐ。明日の最終回は登山編の続きで、いよいよ頂上に立つ。さてどんな風景が見られるか、どうぞお楽しみに~!! <続く> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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