カテゴリ:ウルトラマラソン
<あるレースを支えて2>
M仙人と待ち合わせの場所に急ぐ途中、民生委員の家の前を通った。目下独り暮らしの私だが、子供が家に帰って来る予定もないため、いずれは家を処分して施設に入ることになるだろう。その「将来計画」を相談をしたいと考え、自宅の場所を聞いていた。ただ、直接伺うことがルール違反になりかねないので、確かめたいと思う。 参加賞Tシャツ スーパーの前でM仙人は待っていてくれた。早速彼の車でスタート地点の作並温泉に向かう。仙台郊外秋保温泉の先から山道に入る。ここは明日の100kmのコースらしい。道の細さに驚く。すれ違いが出来にくい山道。所々舗装がなく、長い雨で道路には小さな流れや水溜りが出来ていた。そして何の目印もない曲がり角の連続。誘導の人がいなければ間違いそうな箇所が幾つかあった。 スタッフ着用(表) スタート地点は作並温泉で、選手やスタッフが泊まるのはI松旅館。室町時代からの古湯がある老舗だ。受付を済ませて、参加賞と上着を受け取る。これで心は「第1回みやぎ湯めぐりウルトラ遠足」のスタッフだ。 各担当ごとに打ち合わせが始まる。8月のミーティングで仕事の内容は聞いていたが、その他にもレース前日としての仕事があった。地元のスタッフは限られているので、重要な準備要員なのだ。 早速15か所ほどのエイドステーション(AS)に配置する食料品、飲み物、必要備品などの仕分けを開始。150名の参加者数に比べて量が多いが、少ないよりは良いと考えた由。これが仕訳けられた物品。中には早めのASと遅めのAS2か所を担当するスタッフもいるので、大変な量になる。各AS毎に内容を点検して昼食。 スタッフ着用(裏) 午後になると県外から応援のスタッフが到着し始めた。2時過ぎからAS担当者の車に必要物品を積み込み開始。果物や生ものなどは別途当日の搬入。これがなかなかの重労働で、台車を何度も押しての往復。独り暮らしで草臥れた老人にとっては、正直言ってきつい仕事だ。 その間に三々五々集まって来た選手の受付が始まる。名前をチェックし、参加賞、大会要項などを手渡す。選手は鹿児島県から北海道まで150名余。そして台湾からも1名参加。第1回大会に惹かれたり、「みやぎ湯めぐり」のネーミングに惹かれたりと様々だろうが、この日初めてコースの詳細図を見たランナーがほとんどだったはず。宮城県内でもこんなコースを知ってる人はほとんどいないはず。 夕方の4時過ぎにようやく手が空いたため露天風呂へ。ここは広瀬川最上流部の渓谷沿いにある温泉で、本来は混浴の岩風呂として有名だったところ。だが今は男女を交代制で入浴時間を決めている。川岸へ下る階段がやけに長い。途中に休憩所や、女性専用の岩風呂もある。広瀬川は清冽で、大きなイワナが何匹も泳ぐ姿。コースの分岐点などに案内表示をしていた班が戻ったのは、5時過ぎだった。<続く> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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