マックス爺のエッセイ風日記

＜「しわ」戻る＞

　　

　９月２６日火曜日。手術を受けた病院へ行く。先ず支払いの窓口に「入院費」の請求がまだ来てないため、早く準備して欲しい旨要望。次いで脳のＣＴスキャン撮影と脳外科での診察。相変わらずにこやかな執刀医のＨ先生は、既にＣＴスキャンを確認済みだ。抜糸を受けながら幾つか質問する。１）医療用ホッチキスの材質について。これは錆びないよう、ステンレス製とのこと。さほど痛くない抜糸だった。

　　　　　　　　　　　

　２）術後にあった頭部の痺れの原因については、細かい神経が切断されたのが原因。これは想定内で、痺れの範囲が次第に狭まっている。３）頭に開けた穴の骨は再生するのか。穴を開けた際の骨を砕いて埋めてあるが、完全には再生しない由。７歳児までなら完全に再生するそうだ。４）再発率１０％と資料にあるがとの質問には、再発率は０％。理由は脳が少しも痩せていないことだそうだ。ああ嬉し。　　

　　

　CT写真には出血の圧迫でボケていた左脳に、見事な「しわ」が戻っていた。「ただし転倒には注意すること」。これがドクターの勧告だった。５日間の入院費用とこの日の外来費用を加えて６万５千円ほどを支払って、清々しい気分で病院を後にした。掛かり付けのM先生に入院と手術の報告。止血を妨げる血栓防止の薬の服用について相談したが、これまで通り飲み続けることにした。

　　　　　　　　　　　

　保険屋さんにも連絡し、必要書類のコピーをしておいた。９月２９日に自宅で入院と手術関係の請求手続き。１週間後に銀行に振り込まれる由。審査は本社で行うため金額は断定出来ないが、入院費用は楽に返って来るみたい。医療費の負担が１割であることと、先進医療保険への加入で保障されていることが、病気がちな高齢者にはとてもありがたいことだ。感謝感激雨あられ。

　　

　北海道に初雪が降った日の朝、我が家でもガラス窓が結露した。寒気団が南下したようだ。そこで寒さに弱い鉢物を家の中に取り込んだ。大きく育って来た小松菜を間引きがてら収穫し、味噌汁の実にした。今年初めて収穫したカボチャは４個の内２個半を人に上げた。醤油味で煮たり、牛乳でも煮たが、ホクホクして実に美味しかった。５，６個取ってある種は乾かして、来年再び畑へ蒔く予定。

　　　　　　　　　　　

　忙しく過ごしていた退院後のある日、どこからか良い香りが漂っているのに気づいた。家の西側の通路に行って見ると金木犀が咲いていた。酷暑と長雨が続いた今年の夏。庭の木はその変動に耐えて、今年も芳しい花を咲かせてくれたのだ。朝ドラの『ひよっこ』が終わった。歴史的な有名人でもない、田舎の一家だが、ほのぼのとした温かさに包まれたお話。ハッピーエンドで最高だったのではないか。

　入院と退院後の長い長いお話に付き合っていただいて、どうもありがとうございました。＜完＞

　　

　今日は朝から町内会の草刈りがあり、その後「東北みやぎ復興マラソン」の応援に仲間と一緒に出掛けます。所属走友会で私設エイドステーションを出して、ランナーに飲み物や食べ物を提供するのです。第１回の今大会。ASの私達の方が、走っている選手から力をもらえそうです。そんな訳で、ブロ友さんへのコメ返や訪問が遅くなりますのでご了承願いますね。