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マックス爺のエッセイ風日記

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2017.10.09
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カテゴリ:写真
<M公園とA公園>

             

 前回から1週間後、私は再び公園へと足を向けた。今度は順路を変えてM公園から。その前に銀行に寄って保険会社からの入金を確認する。請求から1週間後、保険金が入金していた。金額は15万円。あの日の2つの病院とタクシー代、5日間の入院費、そして抜糸した日の外来。その全てを足しても7万円に満たない。それが15万円の支払いだから、1割負担と先進医療保険の有難みが分かろうと言うもの。

  

 M公園へは裏口から入った。坂を登ると胸が苦しい。かつてまだ元気だった頃はこの坂を何度も走って登った。それでも気持ち良く走れたのだ。それが今は歩くのでさえ息が上がる。それだけ心肺機能が落ち、筋力が低下したのだ。あれほど堅かった脹脛や大殿筋などもプヨプヨ状態。そして足も壊れた。それでもこうして歩けるだけまだマシな方。生きてる以上は歩ける足を残しておきたいし。

        

 丘の上で若者が楽器の練習をしていた。トローンボーンだろうか。その下の斜面は削り取られて住宅地に変身し、林の奥の十月桜は切り倒されて、詰まらない空き地に変わっていた。風情のある樹が無くなったのは淋しい。凛としてきれいな花だったのだが。そしてここはかつて私のグラウンド。芝生や土の道が足に優しい練習コースだった。栄枯盛衰、盛者必滅。時の流れは時として残酷だ。

  

 人影の乏しい公園に秋の野草を探しながら歩く。これはヨメナだろうか。

     

 ヨメナも色んな種類があって特定するのは難しいらしい。野草で菊に似たものを一般的にノギク(野菊)と呼んでいる。ヨメナもノギクの一種。だがキクと付いていても菊の仲間ではない由。
  
  

 これはアキノキリンソウ。高山植物でもあるが、低地の山野にも咲いている。私が最初にこの花を知ったのは、確か栗駒山(宮城、岩手、秋田県境)だったと思う。

      

 これはツリガネニンジン。野草の仲間で花が釣鐘に似、葉がニンジンに似ていることからの命名だろう。名前はyuricchoさんのブログで知った。可憐な花だ。

  

 秋の七草の一つのハギ。恐らくはミヤギノハギ(宮城野萩)だろう。まだ青年だった頃、東京から来た管理職に、宮城にはどんな萩があるのかと聞かれて、「ミヤギノハギ」と「センダイハギ」と即答した。そしたら「センダイハギ」はお芝居だろうと笑われた。その方は歌舞伎の「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」と勘違いされたようだが、実際にある種類。もう50年も前の話だ。


       

 これはイヌタデ。俗称の「アカマンマ」の方が私には馴染みやすい。恐らくは「ままごと遊び」でこの実をほぐし、赤飯の代わりにして遊んだのだろう。「赤まんま」は赤いご飯。つまり赤飯だ。もっと赤が濃くて背の高い種類がある。オオイヌタデだが、それも野草かどうかは知らない。堂々として園芸種と言われても疑わないほどの風格だ。

  

 イヌサフラン。コルチカムの名称もある由。原産地は北アフリカ、ヨーロッパ、アルメニアなど。この花を初めて見たのは、長野県の八ヶ岳山麓にあるイングリッシュガーデン。面白い花があるものだと言うのが、その時受けた印象。まさかこんな場所に自生する訳がないので、誰かが球根を植えたとしか思えないのだが。


       

 丘を下ると、公園の駐車場のニシキギの紅葉が目に飛び込んで来た。錦木と言うくらいだから、昔から鮮やかな紅葉が人目を引いたのだろう。季節の先導者なのかも知れない。

  

 M公園からA公園へと向かう。途中の施設は東北大学のさる研究所。ここにかつて私の2番目の職場の仮校舎があった。ここで過ごした若き日の2年間。私が今日あるのも、良き上司に恵まれたお陰。A公園への曲がり角に行ってビックリ。何とそれまであった印刷工場が無くなり更地に変わっている。どうやら宅地として整備中のようだ。今の仙台は数か月と言わぬ間に変化し、どんどん家が建つ。


              

 公園で遊ぶ子供達。遊具の下にはランドセルのようなものが見える。塾帰りだろうか。

  

 前方の樹はカツラ(桂)。1週間前に比べて、少し黄葉が進んだようだ。

       

      こちらは桜(左)とカツラ(右)。これからはあっと言う間に黄葉するはずだ。


  

 「カラスが鳴くからか~えろ♪」。「あ~した天気にな~れ♬」。今時そんな「呪文」を唱える子供はいない。こうして公園は次第に黄昏(たそがれ)て行く。ではまたね。バイバイぽっ<完>





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Last updated  2017.10.09 06:10:52
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