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マックス爺のエッセイ風日記

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2017.10.25
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カテゴリ:旅、温泉
<壱岐・対馬・五島の位置>

  

 「少人数で行く壱岐・対馬・五島列島4日間」。これが募集ツアーの正式な名称だ。それに「~味覚と絶景の島めぐり~」のサブタイトルまでついている。ところがそれでは済まなかった。台風21号の影響で足止めを食らい、1日延長になったのだ。

 このツアーに魅力を感じたのは国境に近い離島だったこと。普通ならとても行けない島を訪れる絶好のチャンス。問題は自分自身の健康だった。老化で体力が落ち、加えて思いがけない怪我をすることが増えた。6月には申し込んだのだが、その4か月後の10月に果たして元気で旅に出かけられるかは疑問符がついていた。それでも何とか行きたい。私にとってはまさに「秘境」の島々だった。

  

 島々の位置関係はこんなもの。ただしこの地図に壱岐の名は見えない。対馬(つしま)の下(南)に見える円形の島が壱岐(いき)で、九州から一番近い。対馬の北側から韓国の釜山(プサン)まではわずか48km。晴れた日には山の上から釜山が見える由。日に4便は対馬へ渡るフェリーが運航されている。

 かつて朝鮮海峡を挟んで、日本と朝鮮は何度か戦火を交えている。古代の「白村江の戦」しかり、中世の元寇しかり、秀吉の朝鮮遠征しかり。近世に入って家康は朝鮮と国交を回復し、朝鮮通信使が江戸まで何度か訪れている。

             


 古代、当初の遣唐使船は大阪住吉大社近辺の港から瀬戸内海を通り、壱岐、対馬に寄港後朝鮮半島沿いに長安へと向かった。朝鮮との関係が悪化すると今度は五島列島を経由して直接中国大陸へと向かうルートに変更。これは台風や暴風に遭う確率が高い極めて危険なルートであり、やがて廃止する理由の一つにもなった。この3つの島々がすべて長崎県に属することをご存じだろうか。

   仙台空港

 旅の第1日目は仙台空港から先ず福岡空港へと向かった。便は順調だったが、福岡空港の待ち合わせ場所に添乗員の姿はなく、福岡支社の方が待っていた。添乗員は札幌から来るのだが、乗る予定機が飛ばず、遅れて来る由。そこで係の方に従って博多港まで行き、壱岐行きのフェリーに乗船した。最初から躓きの旅がこうして始まった。

    壱岐行きのフェリー   

 博多湾は波が穏やかだった。玄界灘に出てもさほどの揺れはない。結構大きな島が幾つかあり、珍しく感じた。実は福岡空港に着陸する少し前、玄界灘に浮かぶ孤島が窓の下に見えた。その形と場所から、あれは間違いなく沖ノ島だと確信した。世界遺産に登録されたばかりだ。宗像大社の沖ツ宮があり、女人禁制の神の島。国宝が何百点も発掘され、宝物館に収まっている。空から見えただけでも幸運だった。

  

 壱岐の郷ノ浦港に着いても、出迎えの人がいない。どうせ添乗員も遅れるのだし、慌てる必要はない。そう思って港の傍を歩くと「壱岐の島ウルトラマラソン」の旗が立っていた。聞けば土曜日にレースが開催される由。今回で第2回目の若い大会。道理で聞いたことがなかったわけだ。

 やがてホテルのバスが見つかった。ドライバーは添乗員の姿が見えなかったため、案内板を出さなかった由。実に呑気な島だ。これにはビックリ。初日から何とハプニングが続く旅なのだろう。<続く>





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Last updated  2017.10.25 09:57:09
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