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マックス爺のエッセイ風日記

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2017.11.02
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カテゴリ:旅、温泉
<福江島の景勝地>

           
                  <ホテルのシンボル>

 この日福江島で唯一の観光を終えたマイクロバスはホテルへと向かった。その車中、ガイドさんがクイズを出した。自分の名前を書いたボードを出して、「何と読むか」と言うもの。誰も手を上げないので私が答えた。残念ながら正解は違ったが、手を上げた勇気を買われて賞品をもらった。彼が研修中の子供達と一緒に作った塩らしい。カップ1杯の塩を、大切にカバンにしまった。

  

 ホテルの名はスペイン語で「鐘」の意味らしい。祈りの島五島に相応しい名前だ。この日の夕食も豪勢。真白い「晒しクジラ」を食べたのは何十年ぶりだったろう。宮城にはかつて捕鯨基地が何か所かあり、子供の頃からクジラ肉に慣れていた。出されたメニューの中にうどんがあった。具が入っていないが、カツオの出汁が効いて美味しく感じた。

 「段々料理が悪くなるね」。隣の女性が言った。「五島は日本で一番最初にうどんを食べたみたいですよ」。私は答えた。贅沢にもほどがある。それが実感だとしても、私にはそんなことを言う神経が理解出来なかった。日本にうどんをもたらしたのは空海だ。だが、どうしてこの五島で最初のうどんが食べられたのだろう。その謎が解けたのは翌日だった。

  
               石田城(福江城)

 10月22日日曜日。旅の4日目で最終日。この日も福江島島内の観光をし、15時30分福江空港発のORC096便で帰途に就く予定。だが、台風21号の強風域が意外に広い。飛行機が本当に飛ぶのかは、台風の進路次第。まだ風は弱く雨も降ってないが、仲間たちの心配はやはり飛行機のことだったと思う。

 マイクロバスは街中の城の直ぐ傍を通った。この石田城(福江城)は北海道の松前城と並んで、国内で一番最後の幕末期に造られた城とか。当時は三方が海に囲まれた海城だった由。私が思い出す海城は、高松城、今治城、そして宇和島城。すべて四国の城ばかりだ。

        
 ここで福江島の位置を確認しておこう。これは五島列島の地図だが、福江島は一番南にあり五島で一番大きな島。色が違うのは、所属する自治体が異なるため。何と5つの市町村に別れている。古代の五島は「ちかの島」と呼ばれていた。九州本土から遠いように見えて、案外近いと言うのが名の起こりらしい。ブログ友ローズコーンさんがかつて暮らした奈留島は福江島と同じ五島市に属している。    

  
               <溶岩流が固まった崎山鼻>

 マイクロバスは街中から海辺へと向かった。沖合には赤島、黄島、黒島などが見える。いずれも有人島だが、親子2人しか住んでない島もある由。崎山鼻の海岸は鬼岳の溶岩流が固まって出来たそうだ。黒潮に乗って流れ着いた南方系の植物も多く、五島はアコウの北限地とのこと。

           

  ガイドさんから玉之浦つばきの話を聞いたのはここの資料館。素晴らしい新種だが、最初は見つけた人が個人的に楽しんでいただけだったとか。連絡すれば実費で苗を送るとガイドさん。なおツバキ油の生産は東京都に次いで全国で2位らしく、中には遠くから椿の実を送り、製油してもらう人がいるらしい。1位の東京都は、椿の名所伊豆大島があるためだろう。

  

 今度は県道27号線を通って島の西部へと向かう。この川が長崎県で一番長い川、この道路が長崎県で一番長い直線道路とガイドさんは言うが、仲間の反応は鈍い。展望台から玉之浦湾を見下ろす。曲がりくねった湾は風除け港でもあり、中国船が来てないか水産庁の船が巡回していた。沖合の島には平家の落人伝説がある由。なるほどここならそうそう追手は来ないはず。時々小雨が降り出す。

  

     

 ここは玉之浦の外洋にある大瀬崎の灯台。私が撮った上の写真は小雨に煙っている。ネットから借用したのが下。松山恵三監督による映画『喜びも悲しみも幾年月」にも出て来た、当時の最西端の灯台。灯台守が住んでいた家がまだ残っていた。映画を観たのは小学生の頃だが、若山彰が歌った主題歌を今でも良く覚えている。灯台の付近にしか咲かない花があるとガイドさんが話してくれた。<続く>





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Last updated  2017.11.02 06:26:32
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