テーマ:美術館・博物館(1557)
カテゴリ:文化論
~チムー文化とチャンカイ文化~
仙台市博物館で開催された『古代アンデス文明展』の紹介も今回で10回目になり、そろそろ終わりに近づいて来ました。今日はペルーのごく狭い地域に興り、共にインカ帝国に滅ぼされた2つの文化の紹介です。 チムーは現在のペルー北東部に、12世紀から15世紀後半まで栄えた王国で、最後はあの有名なインカ帝国に滅ぼされました。発掘品などにより、その一端を紹介しますね。 同じような風景から、2枚の写真は共に「チャンチャン遺跡」のようですね。以下のものは、きっとこの遺跡から発掘されたのでしょうね。 2人は兵士だったのでしょうか。それにしてもあどけない表情をしていますね。 祭祀用の杯だそうです。とても神聖なものだったのでしょう。 建築物の模型のようですが、日干し煉瓦の壁までちゃんと再現されていますね。 墓場への葬列を再現したみたいです。 ここからはチャンカイ文化の紹介です。チムーがペルー北東部に興った文化だったのに対して、チャンカイはペルー中部海岸付近のチャンカイ河谷にチムーとほぼ同時期に栄え、インカに滅ぼされたごく狭い範囲の文化だったようです。 天野芳太郎 このチャンカイ文化を紹介したのが日本人実業家の天野芳太郎(1898-1982)でした。氏は秋田県出身で、戦前からペルーに渡り活動。大戦中は一時日本へ強制送還されますが、戦後再びペルーに渡り、古代文明の研究を進めます。特にチャンカイ文化の遺物を熱心に収集。それを元に後年リマに「天野博物館」が建てられました。私が彼の名を初めて知ったのが、「世界ふしぎ発見!」でした。 チャンカイ文化の特徴の一つは、優れた織物のようです。 おお。確かに優れたデザインですね。 これは「織物のサンプル」との表示がありました。再現された現代のものでしょう。 精緻な土製品もまたチャンカイ文化の特徴だそうです。 確かにデザイン的にも優れた美術品ですね。 なお『古代アンデス文明展』は、後1回くらいかな。<続く> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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