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マックス爺のエッセイ風日記

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2018.12.09
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カテゴリ:旅、温泉
<旅の初日:愛知県蒲郡市へ向かう>

  
               <最寄り駅付近の眺め>

 11月30日金曜日。旅の初日。この日は愛知県蒲郡市に向かう。目的は筑波勤務時代の悪友達との麻雀大会。宿へは4時半集合のためゆっくりと起き、自宅で朝食。旅の準備は前日のうちに済ませてある。と言っても雨傘、手帳とボールペン、洗面具、その日の新聞、文庫本程度。着替えは靴下1足のみ。翌日には一旦帰宅するため、気楽なものだ。

 仙台駅   

 駅に向かう途中のコンビニでお握りを3個購入。朝はしっかり食べたので、昼は質素で良い。駅への階段で足の痛みを確認。これなら何とか行けるはず。新幹線の車中で新聞の連載小説とめぼしい記事を読了。蔵王連峰に雪はほとんどなかった。県境のトンネルを抜けると福島盆地。吾妻山、一切経山なども雪は少ない。それにしても陰鬱な空。そろそろ東北も本格的な冬の到来か。

   福島駅

 福島から読書。『竜馬がゆく』は司馬遼太郎の名著で、大河ドラマ『竜馬伝』の原作。ドラマがあったその年に埼玉のブロ友Cさんから譲ってもらった。不要になったと言う大量の本の中から選んだ一つがこのシリーズ。だが私が読み始めたのは『新平家物語』や『太平記』だった。竜馬はとりあえず大河ドラマを観れば良い。そんな思いでその時はいたのだ。

 雲の吾妻山  

 司馬遼太郎は好きな作家の一人。「街道をゆく」シリーズはかなり読み、それに触発されて旅へも出た。歴史小説、なかんづく幕末期がテーマのものは、彼の作品も含めて熱中して読んだ。本来日本古代史や考古学などの専門書を読んで来た私が幕末に惹かれたのは、幾冊かの漂流記を読んでから。新たな興味をその時期に見出し、正確無比なアーネスト・サトウの滞日記では外国人の観方を知った。

   東北新幹線

 ただし、司馬の理屈っぽさに辟易するケースもある。直前まで手にした『空海の風景』などはその典型。彼自身仏教関係新聞社の記者だったことや、専攻が蒙古語で東洋史や地誌に明るいことから、表現がくどく、「街道をゆく」シリーズの軽妙さは微塵もない。だがこの『竜馬がゆく』の面白さはどうだろう。幕末期の激動と武士が置かれた状況が生き生きと描かれ、竜馬の人間性と行動が実に愉快。

 東海道新幹線 

 東京駅からは東海道新幹線。途中の豊橋で乗り換えるため、どれが便利かを駅員に尋ね、自由席で行った。重たい東北の空模様に比べ、関東の空はやけに明るい。さて、東海道新幹線の各駅停車に乗るなんて、いつ以来だろう。やけにトンネルの多さが目についた。私が初めて乗ったのは昭和39年。新横浜の西側は田んぼや畑だった。読書に夢中になってるうちに、小田原、熱海、三島などは通過したようだ。

   浜名湖

 静岡に入っても富士山は雲で見えず、頂上付近の雪が一瞬見えただけ。やがて浜名湖。ここは6年ほど前に湖畔を70km走った。途中の舘山寺で船に乗り、30kmほどワープ。それも大会のルール上許されていたのだが、下船した途端に軽い不整脈。結局ゴールまで走ったが、あれが最後のウルトラレースになった。愛知県に入ると鈴なりの柑橘類。やはり東海地区は温かさが違うみたいだ。<続く>





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Last updated  2018.12.09 00:00:22
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