カテゴリ:旅、温泉
~西木町上桧木内の紙風船上げ(2)~
この紙風船上げが平賀源内から教わったものと聞いたら驚くでしょうか。発明家の平賀源内は秋田藩主佐竹公の招きにより来秋し、藩内の鉱山開発の指導をしたとか。その帰路西木に立ち寄って、部落の人々にこの遊びを伝えたと言う伝説があるのです。 これは熱気球の原理と一緒です。以前は習字用の半紙を張り合わせて作っていたそうですが、最近では次第に巨大化して幅1mの業務用和紙を使用しています。紙風船の大きさは3mから12mまでになった由。 本来は正月の行事として、「どんど祭り」や「虫焼き」と共に行われていたようです。現在は寒さが最も厳しい2月に開催する由。これは墜落して焼けても、周囲に深い雪があれば安全と考えたようです。 風船の下部には直径1mから3mの竹の輪を取り付け、タンポ(石油を沁み込ませた布玉)を固定して火を付けます。やがて風船内の空気が熱で膨張し、揚力を得た風船が空に舞い上がると言う原理です。ひょっとして巨大な物には、揚力を上げるためガスバーナーが使用されているかも知れませんが。 戦争中には中断されていたこの伝統行事を復活したのは昭和49年(1974年)のこと。そして復活させたのは村の青年だった由。それが今では立派な観光事業となりました。 UFOではありません。全部紙風船です。中には墜落して燃えたものもありました。 寒い中ずっと立って見ていたのですが、最後は花火が上がりました。 花火と紙風船のコラボレーションを必死に追いかけたのですが、出来栄えはどうかな。 これなんか、まあまあの出来でしょ? 実はこの旧西木村も私にとっては思い出の地。「秋田内陸ウルトラマラソン」100kmの部は早朝に角館をスタートし、一路北へと向かうのですが、この桧木内集落はコースの途中にあるのです。20km地点くらいだったかな。細長くてどこまでも続く西木村には苦労したものです。これで2回に亘った紙風船上げは終わり、次は別な行事を紹介しますね。<続く> *今朝は未明の予約時間に更新されておらず、朝慌てて公開した次第。初めての珍事です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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