カテゴリ:園芸・家庭菜園
~少しずつ春の花が(2)~
思わぬところでフクジュソウに出会った。漢字では福寿草と書くおめでたい植物。春の花の中でも、恐らくはかなり早く咲く部類だろう。 何だか奇妙な感じがする植物だ。理由はまだ葉っぱが十分でないこと。そのために花だけがいきなり地上に現れる印象が強い。 それにしても強烈な黄金の花は、長い冬を破るには相応しいのかも知れない。陰鬱な冬を一掃するには、こんな衝撃的な彩りが必要なのだろう。 2月21日。私は近所のお宅に出向いた。と言っても家には入らず、庭に咲いている蝋梅(ロウバイ)を撮影するのが目的だ。まあ、庭と言うよりは小川の土手に咲いているのだが。 花好きと言うか、山好きと言うか、ともかくそのお家のご主人が実生や挿し木でコツコツ増やした蝋梅の木。植えてからかれこれ10年にはなるだろうか。今では20本ほどの見事な垣根になっている。 向こう岸から、花の様子が見える。ああ、そろそろ満開だな。そう思ってこの日訪れた次第。 近所のTさんも田舎から出て来た老親に、この花を見せるために来ていた。 私は邪魔にならないよう速足で現場に着き、そそくさと撮影を開始したのだ。 文字通り蝋細工のような蝋梅の花。近づくととても良い香りが漂って来る。 この日が晴天で良かった。やはり空が青いと、花の色が引き立って見えるのだ。 アングルを決めて、シャッターを押す。その作業を手短に10回ほど繰り返す。 Tさん親子が「現場」に到着する前には、すっかり一連の作業を終えていた。そればかりではなく、別のルートを伝って家に帰った。福寿草を見つけたのはその時だ。隣のお宅の花壇に、その花があった。 3月6日の我が家。庭を見ていてふと気づいた。あれっ、クリスマスローズが咲き出したんじゃないのかな。 近寄って確かめるまでもなく、茎を伸ばした先にその花はあった。おいおい、今年はずいぶん早く咲いたねえ。ちょうど良いや。黄色の花ばかりじゃなんだから、お前も一緒に入れておこうか。間もなく一斉に春の花が咲き出すんだろうなあ。嬉しいなあ。ありがたいなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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