カテゴリ:写真
~闇と光のものがたり~
<真山神社へ奉納された丸木舟> みちのく東北の民はどこからやって来たのだろう。古代、都の人からは蝦夷(えみし)と恐れられた彼らの中には、きっと丸木舟でやって来た人もいたことだろう。 <角館の武家屋敷にて> 縄文、弥生、古墳そして歴史時代。東北の民はいつも耐えて来た。冬の寒さや夜の暗さ、そして時には政権の弾圧に対しても。 <角館の武家屋敷にて> その忍耐力が人々に知恵を与えた。どうしたら厳しい冬を過ごせるのか。 <角館の武家屋敷にて> どうしたら厳しい風土の中で、飢えずに暮らせるのかと。 <能代のホテルにて> だが終わらない冬がないように、明けない夜もまたないのだ。 <横手の古民家にて> 人々は祈った。暮らしが厳しければ厳しいほど熱心に。 <雪を被った真山神社の狛犬> やがて集落の中に小さな社を建てた。貧しい村の粗末な社。 <真山神社石段> 奥深い山の中の神社は寂しいんだよ。そして冬はとても寒いんだよ。 <真山神社にて開催の柴灯(せど)祭り> でもなあ。神様が毎年わしらの里へ下りて来て恵みをもたらしてくれる。 <真山神社参道のぼんぼり> だからわしらも神様に感謝するんだ。村の祭りとしてね。 <真山神社の篝火(かがりび)> 昔から火は清らかだ。そして明るい。その火が今日もわしらを迎えてくれる。 <燃え盛る真山神社の柴灯> お~いお~い、豊作を祈れ。ほ~いほ~い、家内安全も祈るよ。 <西木紙風船上げ会場の焚火> 火は暖かいなあ。冷え切った体を温めてくれるなあ。 <西木紙風船上げ会場の影> 光があれば、影も出来る。それが道理ってものなんじゃ。 <西木の紙風船上げ> 冬空に放たれた紙風船はゆっくりと上昇し、やがて空の上で丸い小さな輪になった。 <西木の会場に作られたかまくら> 紙風船はわしらの夢と願いを天に届けた。かまくらの水神様にわしらは祈る。この世が幸せであるように。今年が豊作で家々が安全であるように。そして子供らがすくすくと育つようにと。<不定期に続く> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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