テーマ:写真俳句ブログ(37603)
カテゴリ:俳句
~花と俳句のものがたり~
第3回の今回は、M公園の花と俳句を組み合わせました。最初は桜(エドヒガン)です。 花の雲鐘は上野か浅草か 芭蕉 青空や花は咲くことのみ思ひ 桂 信子 さくら満ち一片をだに放下せず 山口誓子 以下はカタクリ(片栗)の花です。古名は堅香子(かたかご)と言います。20年前は5月初旬に咲いていた花が、今年はそれより1か月も早くこの公園の林で咲き出しています。 山の湖かたくりも花濃かりけり 星野麦丘人 片栗の一つの花の花盛り 高野素十 かたくりは耳のうしろを見せる花 川崎展宏 片栗の花ある限り登るなり 八木沢高原 潮騒や片栗の花うすれゆき 村上しゅら もののふのやそをとめらが汲みまがふ寺井の上の堅香子の花 大伴家持 かたくりの花の韋駄天走りかな 綾部仁喜 かたくりの葉にかたくりの花の影 西川章夫 かたかごの花の辺ことば惜しみけり 鍵和田柚子 どの花となくかたかごのかげりたる 深見けん二 かたかごが咲き山神は少彦 下田 稔 大伴家持の和歌を交えて何とか間に合いました。これからも花の情報は続きます。<完> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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