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マックス爺のエッセイ風日記

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2019.05.06
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カテゴリ:園芸・家庭菜園
~山に向かって川沿いに~

      太白山遠望   

 4月下旬のある日。私は急に走ろうと思った。昨年の夏以来まったく走っていない。体調は不調。足にも痛みがあった。この冬は走るのはおろか、歩くのさえ怠っていた。それがなぜかこの日は走れると感じていた。40年間走って来た元ランナーの直感だ。走ると言ってもゆっくりだし、カメラを持って花でも撮ろう。走り出す前には、お向かいのKさんにそのことを告げた。これから山へ走りに行くと。

    ざる川上流

 その山の麓には彼が借りている畑がある。1本道だし、交通量が少ないので安心。「何時ころ帰る?」とKさん。「多分12時半ごろ」と私。「そうか。写真を撮りながらだと時間がかかるものね」。まあ何も起きないとは思うが、念のためのこと。何せ一人暮らしの爺さんだ。連絡しておいて悪いことはない。小川に沿って裏道を山の方向へ向かう。久しぶりのランに、気分は最高だ。

 ミツマタ  

 植木屋さんの圃場のミツマタは、ほとんどが咲き終えていた。秘密の場所のイチリンソウは、全くその姿が見えない。野草園で観て「もしや」と期待していたのだが、この時期の植物にとって時間は絶対的な存在。花期が過ぎれば跡形もなく姿を消すと言う自然の掟。その代わり山吹とニリンソウが咲いていた。

    菜の花畑

 景色は春そのもの。畑には菜の花が真っ盛り。山は若葉が燃え出して、薄いグリーンに変わっていた。その中に山桜の薄いピンクが混じる。私が大好きな風景。そして走れる喜び。スピードは全くなくて、歩いている人に抜かれるほどではあるが。東北道の高架で約3km。そこにKさんの畑がある。私はそこからさらに林道を行く。

  

 ざる川の支流の上に、山桜の枝が伸びている。川の中に生えているのは、きっと野生のセリかクレソンだろう。まるで田んぼのような密集ぶりだ。

       

 「仙台市営太白山(たいはくさん)自然観察センター」の標識。ちょうど今「森のちいさなアトリエ」と銘打った企画展を開いているようだ。

  

 「自然観察センター」の広大な敷地内では、動植物を保護するためにいろんな約束事が決められている。どれもごく常識的なことだ。

             

         これはセンターの管理棟に向かう道。しばらくは鬱蒼とした杉林が続く。

  

 こちらはセンター管理棟の裏側を通る林道で、私は山へは向かわすにこの道を行く。ここは数多くあった練習コースの一つで、20kmから30kmの練習が出来た。初めてニリンソウやイチリンソウと出会った場所でもある。

      

 江戸時代、仙台城があった時代はこの森へ無断で入ることは禁じられており、森を通じて城に近づく賊を警戒し、この場所に番人が置かれていた。無断で山に入った者はその番人に斬られても、一切文句は言えなかった由。その番人の子孫の家が、今も現存している。

  

 同時に藩祖政宗公が樹木の伐採を禁じたため、今でも広大な地域に天然林が残る。そのため大都会の近辺でありながら、貴重な山野草が多いのだ。私はカモシカと山中で出会ったこともあるし、リスとも出会った。イノシシも生息してるみたいだし、数年に1度はクマが山伝いにやって来る由。

       

 こんな標識がある。かつてはバードウオッチング用の小屋があったようだが、今は姿が見えない。私はそちらに向かった。ある花を探すためだが、もう姿は消えていた。今年はかなり早く開花したようだ。それだけ気温が高かったのだろう。

  

 これらがこの森の住人らしい。シジュウカラ、メジロ、キツツキ、キジなどが生息しているようだ。今回走ったコースでは、時々ウグイスやキジの鳴き声を聞く。きっと鳥にとっても住みやすい環境なのだろう。明日からはコースの花などを紹介する予定。<続く>





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Last updated  2019.05.06 17:04:02
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